想い・・・
拉致問題提起求め手紙 韓国の被害者家族が盧大統領に
2007.10.1 18:58
 北朝鮮に拉致された韓国の被害者家族らが1日、南北首脳会談で拉致問題を取り上げ、肉親の生死確認と韓国への帰還実現に努力してほしいと求める盧武鉉大統領あての手紙を青瓦台(大統領官邸)に届けた。

 1972年に父が拉致された南長鎬さん(43)は「父は生きていれば74歳で、あとどれほどの時間があるかも分からない。再会できるよう助けてほしい」と書き、金正日総書記あての手紙も政府に渡した。

 朝鮮戦争中に連れ去られた8万人を超えるとみられる人々や、北朝鮮の捕虜になり未帰還の韓国軍兵士の家族も青瓦台近くで集会を開催。「拉致や捕虜問題の解決なしに、どうして終戦や平和体制の論議ができるのか」と被害回復を優先するよう訴えた。

 父が戦争中に拉致された金智慧さん(64)は「今まで失望続きで、会談に大きな期待はしていない。でも私たちが選んだ大統領だから最後まで見守らないと」と話した。

 青瓦台付近では同日、首脳会談開催に反対する保守団体の集会も相次いで開かれた。(共同)