2003年05月の記事


優しいけど”エロ”―日刊オリーブニュース 5/26掲載分―
最近の離婚率の増加を反映してか、我家の子ども達の周りでも苗字が変わる子ども達
が増えて来た。中には数回変わった子も居る。先日も、息子の友達の苗字が変わった。

しばらくしてから、息子たちがその友達の話をしていた、「○○の新しいお父さんっ
て、優しいけど“エロ”なんだってさ」「“エロ”ってなに?」と私は息子に聞き返
した。息子は「なんかね○○の幼稚園の年中になる弟が、そう言ってたんだ」と言っ
た。もう一度息子に話を聞いてみると、その子の新しいお父さんはゲーム機でもなん
でも買ってくれる優しいお父さんなのだが、“エロ”なんだそうだ。たぶん子ども達
の言う“エロ”とは、私達が子どもの頃に使っていた“エッチ”に相当するものらし
い。“エロ”という言葉の意味は、息子たちも余りよく分かってはいないようで突き
詰めて聞くと、「そう言ってたんだもん、オレにも良く分からないよ」とお茶を濁さ
れてしまった。

「なんでも買ってくれる=優しい」という子ども達の価値観に、危うさを感じてし
まった。しかし、それよりも私は“エロ”という言葉に反応してしまった。大人達の
どんな行動を示して“エロ”と称していているのかは、結局分からなかったが、新婚
さんなので、それなりに仲が良いのだろうと大体の想像は付く。新しいお父さんに優
しく(いろいろ買ってもらっている)されている分、はっきり「嫌」だとは言えなく
て、“エロ”という言葉を使ったのではないだろうか。その大人達の行動を子ども達
は、とても冷めた目で見つめているのだ。そう考えると、“エロ”という言葉を使わ
ざるを得なかった幼稚園児の心に差した影を見たような気がした。

しかしその子に差した心の影は、その子に接した周りの子ども達にも及んでいるので
はないかと思う。息子は友達の話を終える時に、「もしママが離婚したいと思った
ら、離婚はしてもいいけど、名前を急に変えるのは嫌だ」と私に言った。名前が代わ
ることで、当然人生も変えなくてはならなくなる。苗字が変わるという事は、結婚を
した女性なら経験する事であるが、自分から望んで苗字が代わったにも係わらず、今
までとは違う名前で呼ばれることに、最初は当惑したり、今までの自分とは違う人格
になってしまったような錯覚まで覚えることがある。大人達の都合で名前を変えざる
を得なかった子ども達は、突然今までの自分の人格を剥ぎ取られ、別の人格を貼りつ
けられてしまったような気持ちになのかもしれない。離婚をするには、それなりの事
情があるはずだ。子どもなりにその事情を受けとめる努力はするが、自分の人格まで
は奪わないで欲しい、そんな想いを抱えている仲間達を見てきて、息子なりにそう
思ったのだろう。

幼稚園児の小さな心の中に差した影に、親たちは気付いているのだろうか。物を与え
ることでしか、優しさや愛情を表現したり、伝えたり出来ないのだろうか。
現代を生きる子ども達の置かれている状況は、大人達が思うよりも厳しいものなのか
もしれない、その厳しさが大人達の行動を見つめる子ども達の視線の冷たさに現れて
いるように感じられた。
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キスをしたら、赤ちゃんができる?―メルマガ GENKI UP「性教育はじめの一歩」より―
もう10年近く前、娘が幼稚園の年中の時。家に帰って来た娘を着替えさせ
ようとしたら、お腹が見えるからどうしても嫌だと言って泣き出した。とり
あえず、話を聞いてみると…。
「キスをしたから、赤ちゃんが出来てお腹が大きくなるって…」と消え入り
そうな声で言った。事の真相はこうだった。前の日に同じクラスの男の子が
娘の事を好きだと言ってくれたのだと言う。もともとその子とは仲が良かっ
たので、「私も大好き」と答えたのだと言う。するとその子は「ありがとう」
と娘に言ってキスをしてくれたのだという。娘にしてみれば、大好きなディ
ズニービデオの王子様とお姫様みたいなつもりでキスをしたのだ。しかし、
それを見ていた子から今日、「キスなんかしたら、赤ちゃんが出来てお腹が大
きくなっちゃうんだぞ!」と言われたのだ。その後娘は、いつお腹が大きく
なってくるのか心配で、誰にも話せずにいたのだ。私は娘を抱きしめて「そ
んなこと絶対ないから大丈夫」と言った。

幼稚園のママ友にその話をすると、彼女もその噂を聞いたという。どうやら、
娘がキスをするところを見ていた男の子が、お母さんにその話をしたらしい。
その子のお母さんが「キスなんかしたら、赤ちゃんが出来てしまうから、し
てはいけない」と言った事が発端だった事がわかった。

キスをしても妊娠をする事はない。近頃ではキスにも余り抵抗がなくなって
来たが、事が起きたのは10年近く前。「幼稚園児がキスをした」という事に
面食らった母親が、とっさにそんな事を言ったのだ。しかし、なんの知識も
ない子どもにしてみれば、大人である親の言ったことは全て真実である。

子供に正しい知識や認識を与える事、これは親の義務だ。ところが、こと「性」
の事になるとついつい親は逃げ腰になってしまう。子どもの素朴な疑問に、自
然に素直に答えることから、性教育の一歩目は始まるのだ。
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息子の運動会
今日は息子の運動会なので、1日外出しているために、皆さんへの
レスが遅れることを、ご承知ください

私はこれから、お弁当を作ります。
昨日からしこみをしてあったので、
あとは仕上げるだけですけど

中学に入った娘も私と一緒に4時半に起きて、
5時に中学の友達と待ち合わせて、場所取りに行ってくれました。
本当ならだんながするはずなんだけど
家のだんなは今まで一回もそんな事をしてくれたことありませんでした。
それでも、娘が協力してくれたので、今年は良い場所で見ることが
出来そうです。

息子は5年生になって、今年から騎馬戦に出ます。
息子の悪友(?)達で作ったチームですが
みんなちっちゃいのに、かなり強い馬のようで
予行練習では、六年生にも連戦連勝だったとか!

何時の間にか子ども達も大きくなったな〜!と
お弁当に詰める大量の唐揚げを揚げながらしみじみ感じています。
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想いを抱く
想いを実らせるのは難しい。

それぞれの人の胸に宿る想いに、多少の違いは有るものの、それが純粋な心から出たものであれば

その価値は同じであるはずであり、同じように大事にされるべきだと思う

想いを胸に抱き、その想いに夢を馳せる時の気持ちは

肌の色も、その人の見た目も、年令もなにも関係無く、同じように尊いものだろう

しかし、その想いを持つ人達全てが、自分の想いを言葉に代える事が出来るとは限らない

想いを言葉に代えたくても、その言葉を見つけられずにいる場合もあれば、その言葉を持てない場合もあるだろう

ライターという仕事は、いわば言葉のスペシャリストだ

だから私はその人達の代わりに、いろんな想いを、言葉に代えて伝えていきたいと思っている

だから私は、ライターになりたいという想いを
心に抱いてココにいる
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子育てガイドブックに参加!
先日地元の図書館に行った時、同じ市内のNPO法人の子育て支援団体の会報誌が目に留まった

手にとって見ると、その中に「編集講座開講」の文字が!

早速メールで問い合わせしてみると、月曜日にきて下さいと言われた

そして今日行って来ました。

すると、その団体では、もう何年も子育てに役に立つ情報を満載したガイドブックを作っているという

私が駆け出しのライターであることを告げると、メールに添付した署名から、私のHPを見てくださっていたらしくて、出きれば取材や編集に参加して欲しいと言われた

編集講座も、実際に取材や記事の執筆、編集を行いながら、そのガイドブックを作って行きながら行うという

という事で、早速取材を依頼されました。

ライター仲間にその話をすると、彼女も是非参加したいという。先方も是非参加して欲しいとの事だった。

という事で、子育てハンドブックを作るお手伝いをする事になりました。

メルマガの性教育関係の話も出て、いろいろその必要性などを話していると、その関係に詳しい団体の人も紹介してもらいました。

性教育はじめの一歩のコーナーも、このまま頑張って連載をしていって、いつか小冊子にでも出来たらいいな〜と思っています。

いろいろ忙しくなってきたけど、頑張るぞ!
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出版記念パーティーに行って来ました♪
本当に盛大なパーティーで、ビックリしました。
そして、なんと言っても主役の方がとってもステキで
輝いていました!

この前の研修会@東京の時にも思ったんですけど。
なんでSOHOの方々って、みんなステキな方が多いんでしょうか?
やっぱり、自分の進むべき道をきちんと進んでいる方々だから
輝いて見えるんでしょうね!

出席なさっていた方は、やはり出版業界の方が多かったのですが、
私は、自分の名刺を持つのも配るのも初めてなので
どういうきっかけで話しかければいいのかも分からずに
おろおろしてばかりではありましたが、
パーティーの間の約3時間、ウーロン茶を3バイ飲んだだけで、
後はずっと娘の記事が掲載されたカート専門誌を抱えて、
それをお見せして話題を作りながら、出来る限り名刺を配って来ました!

ライター仲間で初めてお会いする方も多かったのですが
私のメルマガの記事を読んで下さっている方や、
名刺を渡すと「あ、『晴れたらいいね』の晴れママさんね!!お名前は
いつもメルマガやメーリングリストで拝見してます!」
と言っていただく方がいて、なんか凄く嬉しかったです〜。

取り敢えず、昨日頂戴した名刺の方々にご挨拶のメール&お手紙を
出さなくては!と思っています。

普段は、門限6時の箱入り主婦(謎)が、清水の舞台から飛び降りるつもりで、
23時近くまで新宿にいたのですから、絶対に「あのパーティーに出席させて
もらえて良かった!」と言えるようにしたいと思います。

よ〜し、私も頑張るぞ〜〜!
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出版記念パーティーに行って来ます♪
今日はこれから、新宿で私がお世話になっている
SOHOWORKNETの笠松さんの出版記念パーティーに
行って来ます!

私が所属している、ライターズメイトの人達が執筆協力した
パソコン在宅ワーク術の出版記念のパーティです。

今回は私は執筆協力していないんですけど、
また今度チャンスがあったら是非参加したいと思っています。

なんかね、そのパーティには、芸能人の方から、出版業界の方々
そして、なんとプロレスラーの方も見えるんだって!

しっかり名刺配って営業してきます!
なんせ自営業なんもんで^^^

そのために今回私は名刺を作りました。

薄いパステルブルーの水面に、波紋が広がっている図柄に
青と青紫の文字で印刷しました。

私の文章を読んでくれた人の心の中に、
なにか波紋のようなものが広がる…
そんな文章を届けて行きたい!という私の気持ちの現れです。

それでは、行って来ますね〜〜!
おっと、子ども達の夕飯仕上げてしまわねばっ^^^

ではでは
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エッセイストという仕事
私が今目指しているのは、エッセイストだ。

今まで私が歩んできたすべてのことを、そこに集約して、活かしていきたいと思ったから

私は迷わずにその道を進むことにしたんだ。

エッセイとは、自分の手のひらからこぼれ落ちてしまった時間の砂を、もう一度そっとすくいあげて、じっと胸に抱きなおして、そうして一つの形にしたもののような気がする。

エッセイストとは、そんな何気なく見過ごされてしまいそうな、ふとした時間や思い出の欠片に、もう一度命を吹き込んで、リサイクルする人のことかも知れない

エッセイストになろうと思ってか。今まで起こった、辛いことも悲しいことも、嬉しいことも楽しいことも、今まで起こったすべてのことが、無駄ではなかったと思えるようになった。

そう、一生懸命頑張って来たんだもん、無駄にしてはいけないと思う。

だから私は、エッセイストという仕事を胸を張ってやっていきたい!
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2003年第2回ウイークエンドレース@新東京サーキット
穏やかな晴天の5月10日に、新東京サーキットで第2回ウイークエンドレースが開催された。

2〜3日前のまでの予報では、25度を超える夏日になるはずだったのが、風が冷たく陽射しの割には気温が上がらず、なかなかのレース日よりとなった。

今回のレースは、YRA-1という新しいタイヤを使って行われる初めてのレースなので、私達としてはレースのタイムがなかなか先読み出来ずに困っていた。

午前9時 公式練習開始
取り敢えず、前回の練習のセットのまま走らせてみる。第1戦が2月の頭に開催されたためか、実質的には今回からレースに参戦するという人が多かったのか?練習での全体的なレベルはそれほど高くなかった。娘のカートは、コーナー出口で若干リアの踏ん張りが低いような動きを見せてはいたものの、タイム的には上位を狙いそうな感じであった。

PITに戻って来た娘は、カートを降りるなり「今日、すごく滑るから、もう少しセットを変えて!」と主人に言った。こんなに事を自分から言うのは初めてのことだった。そして、「どうもブレーキングが納得行かないから、ちょっと他の人の走りを見てくるから、宜しくね」とPITロードに向かって走って行ってしまった。

今まで、なかなか自分からセッティングに注文を出して来たり、他の人の走りを見て研究するようなことが殆どなかった娘なのだが、中学生になって自分の走りを自分なりに分析出来るようになったらしい。娘のちょっとした成長を発見した気がした。

午前10時 タイムアタック開始
今回のSクラスのエントリは21台。前回のレースよりは若干少ない台数だが、それでもやはり他のクラスよりかなり台数が多かった。
娘が、自分なりにブレ―キングをコーナーの奥でしっかり行うことを心がけて走ったせいか、42秒台のタイムが多い中1週目から41秒第中ごろのタイムが出る。しかし、3週目でブレ―キングミスにより、2コーナーでコースアウトし、エンジンが止まってしまう。慌てて主人がヘルプに入り再スタートさせる。5分間しかないタイムアタックの時間でのコースアウトはかなり痛く、娘に残された時間は約1分しかなかった。しかし、猛然と攻めた走りを見せた娘は41.2秒というタイムを出し、予選第1ヒート12位スタートになる。

午前11時 予選第1ヒート開始

一斉にダミーグリッドからカートをスタートさせた時のこと、ポールポジションのカートのエンジンがなかなかかからず、かなり出遅れてしまった。そのため、そのポールのカートが定位置に戻るまで、いつもより1周多くフォーメーションラップを行うことになったのだが、そこに大きな落とし穴があった。フォーメーションラップ3周目でポールに戻ったカートが、定位置に着くなりいきなり隊列のペースをガクンと落としたのだ。カートのエンジンは、急にスピードを落としてのろのろと走ると、ガソリンが過供給になってしまい、プラグから火花が飛びにくい状態になってしまい、最悪の場合はエンジンが止まってしまう。そのため、ペースの遅いフォーメーションラップでは、ガソリンタンクからエンジンに伸びるホースを指でつまんだりして、エンジンがかぶらないように対処するのだが…。ガソリンのホースをつぶすにもかなり力が要り、娘の指の力ではまだ上手に出来ないこともあり、娘にはそのことを教えていなかったのだ。そのため、スタートの日章旗が振り下ろされ、スピードを上げる段階で娘のエンジンはかぶってしまってしたのだった。隊列の中盤にいた娘は、スタートできないと悟った瞬間大きく手を上げて、周りのカートに自分のカートの異常を知らせたので、他のカートを巻き込んでの事故にはならなかったが、結局エンジンは復活できず、そのままリタイヤとなってしまった。

午後1時 予選第2ヒート開始
娘のほかにもスタートできなかったカートが有ったために、娘は20位からのスタートとなった。今回はきれいにスタートを切り、猛然とダッシュをかける。スタート直後に2台抜き、どんどん前のカートにアタックをかけていく。先週の初心者の人との練習の成果が早速現れ、危なげなくどんどん抜いていく。結局10周の予選で8台の抜き12位でフィニッシュ。第1ヒートの結果と総合して、決勝は17位でスタートすることになった。

午後2時30分 決勝開始

気温20度ということで、思ったよりも過ごしやすい陽気の中でのレースになったが、決勝のグリッドについた娘はかなりお疲れ気味の様子。それもそのはず、実は娘は前日まで中学の自然教室に参加していて、2泊3日で富士山で山歩きをして来たのだ。「もうこれで終わりだから、頑張れよ!」という主人に向かって、「決勝終わったら寝てもいい?」等と言っていた。前回のレースの時には、スタート前に「緊張する。緊張する」と言い通しだったことを考えると、少し自分の走りに自信が出て来てリラックスしてレースに臨むことが出来るようになったのだろうと思った。それでも、「スタート」の声がかかり、ステアリングとシートに手をかけて押しがけの体制に入り、ヘルメット越しにコースを見据える娘の瞳は、先ほどまでの娘とは違った厳しいものが感じられた。

決勝スタート。今回もスタートで上手くダッシュをかける、上位のかなりの台数が集団になり、混戦状態のままレースが続く。レース中盤の2コーナーで、その集団の最後尾付近で多重クラッシュが発生してしまう。かろうじてクラッシュに巻きこまれることを避けた娘だったが、そのまま2コーナーのグリーンにコースアウトしてしまう。普通ならそのままリタイヤしてしまうのだが、どうにかエンジンが止まっていなかったので、娘は必死にコースに戻り、最初はノロノロ状態で止まってしまいそうだったエンジンを、どうにか復活させて戦線に復帰してくる。それから猛然と追走をはじめる。コーナーでのブレ―キングにも気合を感じる。走りながら前のカートとの速度差を少し感じたらしく、こちらで指示を出したわけでもないのに、ストレートに差しかかると、自分でキャブの調整を行い、エンジンの回転を調整して来た。そして持てる力のすべてを集中して前のカートを追いかけ、抜いた! その後も前のカートをめがけて気合の走りが続く。結局、クラッシュ後2台抜き、13位でフィニッシュになった。しかし娘は、かなり悔しかったらしく、ゴール通過直後、ステアリングを叩いて悔しがっていた。

今までのレースなら、悔し泣きをしているところなのだが、今回の娘は違っていた。かなり悔しがってはいたが、これだけいろいろなアクシデントに巻きこまれながら、一回も涙を流すこともなく、常に自分の走りを振りかえっては、次にどう走るか?を考えていた。

結果的には、21台中13位に終わり。ドライコンディションでの入賞という当初の目標はクリアできなかったが、走りの内容では充分評価出きる物であった。
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レースへ向けての練習2(2003.5.3)
レースを10日後に控えた頃から、我家はいろいろと慌しくなる。

それは、レースのエントリの手続きを10日前までしなくてはいけないからだ。そして、その次に、週間天気予報の画面に釘付けになる日が続く。それは、今娘が参戦しているウイークエンドレースが土曜日に行われるので、どうしても直前の練習が前の週の土曜か日曜になってしまうからだ。

カートは、2サイクルのエンジンを使っているのだが、このエンジンのキャブセットは、気温や空気の乾燥状態なのによって変わってくる。また、路面の状態も天候に左右される。つまり、出来るだけレース当日の天気を正確に予測して、その状態に近いコンディションが取れる日に練習したいと思うからだ。

GWに入って、まるで真夏のような天気が続いていたが、週間予報ではGW後に一時的に天気が崩れて週末に持ちなおすということだった。

いろいろ迷った挙句、丁度曇り後晴れの予報が出ていた5月3日に練習に行く事にした。この日は、数ヶ月に一度、新東京サーキットで行っている「新人さんいらっしゃいDAY]に当たっていた。

「新人さんいらっしゃいDAY」とは、カートに乗り始めたばかりの人だけを対象にした専用走行日で、サーキット側のイベントの一つとして開催されている。

通常よりも割引された料金で1日走ることができ、その中で3回ほどレースのシュミレーションを組んでローリングスタートの練習をしてくれるというものなのだ。

しばらくレースに出ていない娘に、スタートの勘を取り戻させる目的もあり、この日に練習に来たのだが…

あまりにも、初めてカートに乗るような人達ばかりが多くて、少し面食らってしまった。カートを見るのも初めてなのではないか? と思うような人が多かったのだ。

これには娘はかなり困惑していた。通常の練習のようにブレ―キングを試したくても、前後に極端にペースの違うカートがいることが多く、下手にブレ―キングが出来ないのだ。

当然コースアウトしてしまうカートも多く、酷い時には、コ―ス全線でイエローフラッグが振られ、全線追い越し禁止区間になってしまうこともあった。

娘の通常のラップタイムが41秒代なのだが、コース上のカートの多くが45秒よりも遅いのだ。これではお手上げなので、取り敢えず様子を見ることにする。

PITに戻って来た娘は、いつも一緒に走っているカートとは早さも動きも違うのでかなり戸惑って、「恐い、恐い」と騒いでいた。

あまりにも、コース上のカートの早さが違うので、サーキット側でタイム別クラスを分けて練習させてくれることになったのだが、その基準タイムが45秒より上と下ということで、まだまだいつもの感じでは走れない。かなりタイム差があるにも係わらず、抜くのが苦手な娘は思いきって前に出ることができないのだ。

その結果、いつまでも前の遅いカートにくっついて走ることになる。仕方がなくもう一度PITに呼んで話をすることにする。

私は娘に向かって「いつものカートなら、コーナーで並んでしまったら、コッチは引くしかないし、コッチが引けば、相手のカートはスッと前に出てそのまま行ってくれるでしょ?でもね、今日は慣れていない人が多いから、コッチが引いてもアッチのカートはスッと前には出られないんだよ」

そうすると、娘は困った顔をして考えこんでいる。すると、年令制限の為に一般の時間に走ることが出来ず、いつも初心者のレンタルカートと一緒に練習している息子がこう言って来た。

「そういう遅いカートはね、チョット思いきってズバッと前に出て離さないといつまでも抜けないよ?」

私も、娘の顔を覗きこんで「うん、そうだよ」と頷いて見せる。「分かったやってみるよ」そういって娘の再トライが始まった。

一度コツを掴んでしまえば、元々タイム差のあるカートなので追い付かれるわけではないので、あっさりと抜くことが出来るはずなのだ。

娘は、コーナーの手前で、相手のカートの様子をうかがうように、ちょっと右に出たり左に出たりしながら、次のコーナーでスッとインに入ってきれいに抜く。しばらくして、また違うカートに引っかかるが、今度は迷わずに右からスッとかわす。そんなことを繰り返しているうちに、かなり娘は自信を持って抜けるようになっていた。

「どう、少しタイミングが分かってきた?」と聞くと。ニコッと笑って頷いた。

かなり極端な状況ではあるが、動向が読めないカートを上手くかわしながらの練習はかなりの自信になったような感じであった。

本当なら、もう少しレースと同じような状況の中で練習させたかったが、娘の課題の一つである「自分より遅いタイムのカートをきれいに抜く」練習が沢山で来たことは、それなりにいい練習になったと思う。

来週のレースで、練習の成果を発揮してもらいたい思った。
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レースへ向けての練習1(2003.4.26)
今年の3月から娘がエントリするSクラスで使われることになったYRA-1というタイヤは、今までの83タイヤより幅が広く、ゴムの特性も若干違うため、グリップが良くなったようだ。しかし、その分タイヤの温度が上がりやすいようで、耐久性も今までのタイヤより低いようだ。

またグリップの限界も、高い割には今までのタイヤのように、限界近くで少しずつ滑り始めるのではなく、限界を超えたとたんにズルッっといくようだ。

2ヶ月のブランクがあるうえ、この新しいタイヤでレースに臨まなくてはならないので、今は少しでもそのタイヤに娘が慣れ、私達もそのタイヤにあったセットを出さなくてはならない。

そのため、少しでも多くの時間走らせたいと思っていたのだが…。朝5時の段階で、まだ前日の嵐のような天気は収まっていなかった。

予報では晴れることになっていたので、午後から走らせる予定で通常なら6時過ぎには出掛けるのだが、今日は少しゆっくり目に我家を出発することにする。

しかし、荷物の積み込みを終えて、いざ出発と思ったら車が動かない。カートの練習に行くのに、肝心のトランスポーターが動かなくては話しにならない。慌ててカート仲間の整備士さんの所に電話してみると、ギアのリンクがはずれてしまったのではないか?とのこと。

車の下を覗いて見ると、それらしい金具がはずれていた。とりあえず、応急処置を施してからディーラーに持ちこんで修理をしてもらい、サーキットへ向けて出発した時には、予定の時間を2時間も過ぎてしまっていた。今日は練習だったので、時間に余裕があったがあ、これがレースの日だったらレースに間に合わなくなるところだ。

ディーラーの整備士さんの話では、滅多に外れることのない部品らしいのだが、カートを積んであるトランスポーターの整備怠ってはいけないのだと、痛感した出来事だった。

午前10時過ぎに新東京サーキットに到着する。今朝方まで続いていた嵐のせいで、サーキットはガラガラだった。

先ずは前回と同じセットで走らせて見る。

タイヤのグリップが上がったため、以前のタイヤよりも1コーナーなどの高速コーナーでの動きはかなり安定している。そのため、1コーナーから2コーナーまでの伸びがいい。しかしその分、2コーナー進入でのブレ―キングが重要になってくる。

しかも、新しいタイヤは、グリップの限界付近でいきなり滑るので、娘にとって2コーナーのブレ―キングがかなり恐いらしい。

そのため、どうしてもじんわりと徐々にブレーキを踏んでしまい、加重移動が起こらず、ブレ―キングですっとカートの向きを変える事ができなくなってしまっていた。

娘の師匠であるショップのお兄さんから、「もっとブレーキを『ガツン』としっかり踏むように!」と注意される。

娘にとっては、ブレーキが重くてなかなか強く踏みきれないのだが、その努力はしているらしく、2コーナーのブレ―キングのポイントで、スッとカートの向きが変わるようになってきた。

しかし、まだスピードを殺し切れてはいないので、どうしてもオーバースピードでコーナーに入ってしまい、曲がりきれなくなるので、またブレーキを踏み足しているようだった。どうも動きがぎこちない。

PITに戻ってくるたびに、もう少し強くブレーキを踏むようにと指示を出して、コーナーのブレ―キングを集中して練習させる。

少しづつ、新しいタイヤとブレ―キングに慣れて来たのか、最後の練習走行でどうにか目標タイムを出すことが出来た。

5/10のレースまで、後1日しか練習日が取れない。上手くこのブレ―キングの感じを忘れないで欲しいと思った。
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見えない壁(百分の1秒をめがけて)
我家の子供達は、レーシングカートをやっている。
遊園地のゴーカートのエンジン付きのものでレース
をするのだ。普段は何気なく通り過ぎてしまう、
1分にも満たない時間。しかし、それがカート場
ではとてつもなく長い時間感じる。コースによって
多少の違いはあるものの、大体のコースが40秒
前後で1周することができる。レースになると、
その1周のタイムによって予選を走る順位が決まる。
そしてとらえどころの無い1秒の何百分の1とい
う時間を、ライバル達と競いあうことになるからだ。
一瞬たりとも気の抜けない時間を、何度も何度も過
ごしながら、子供達のトライは続いていく。
その様子を、私はコース脇のPITから息を呑んで
見守っているのだ。子供達のトライの結果を知って
いるのは、私の手に握られた、ストップウォッチ
だけである。なかなか破ることが出来なかった見え
ない時間の壁を、見事に乗り越えてくれた瞬間を、
私に教えてくれたのも、このストップウォッチだった。
どんなに暑い灼熱の夏も、手が切れそうに寒い木枯
らしが吹く冬の日も、ストップウォッチは私と一緒
に子供達の走りを見守ってくれて、子供達の成長を
私に教えてくれたのもこのストップウォッチだった。

きっとこれからも、ずっとずっと、見えない壁への
トライは続いて行くことだろう。そして私は、この
ストップウォッチと共に、それを見守りつづけて行
きたいと思う。
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大根の花
先日ある番組で、キッチンガーデニングと言うのをやっていた。

大根などの葉の根元の方を5cmくらい残して切り、それを水耕栽培するというものだった。
大根やにんじんなどならかなりの種類が栽培できる。

残った葉を、新芽だけ残して水したの方を少しだけ水に接するようにして栽培するのだという。3週間ぐらいでかなり葉が伸びてくる。その新しい柔らかい葉を、お浸しにしたりお味噌汁の具にしたりできるらしい。

早速我家も試して見ると…

一週間くらい経ったころ、徐々に延びてきた葉の間から蕾らしきものが生えてきた

???

なんと、大根の花だった!

徐々に伸びた茎の先についた蕾から、小さな白い花が咲き始めた。

その可憐な花を眺めていると、不思議と気持ちが温かくなってくる。

そう言えば昔「だいこんの花」というホームドラマがあったっけ?記憶の何処かにあるそのドラマのイメージが、もしかしたらそんな気持ちを呼び起こしてくるのだろうか?

せっかく花が咲いたので、だいこんは鉢に植えかえることにした。

もしかしたら、この花からだいこんの種が取れるかも知れない。

イチゴ、にんじんに続き、また庭の片隅に食べられるものが増えてしまった。こうして我家の庭は、確実に家庭菜園への一途をたどっていくのであった。
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