貧しい国
8月26日は、マザー・テレサ生誕100年です。

日本でもあちらこちらで、記念ミサや映画祭が行われるようです。

彼女は1981~84年にかけて3度来日していますが、

2度目に来日した82年4月、東京での対話の集いでこう話しました。

「この日本、この東京にもたったひとりぼっちで、ほほえみあう相手がなく暮らしている年老いた人がおおぜいいるのではないでしょうか?みなさまはそのことをご存知ですか?・・・そこに貧困があるのです。」

人間にとって最も悲しむべき事は、病気でも貧困でもない。

誰からも必要とされず愛されていない心の貧しさだと、彼女は言うのです。

このところ、100歳以上の高齢者の所在がわからないという事態が

全国各地で明るみに出ています。

「ずっと連絡を取っていない」「行方不明になっている」

などと話している家族がニュースで報道されています。

どんな事情があったのかはわかりませんが、信じられないような話です。

昨日今日のニュースでは163歳や186歳の高齢者も

戸籍上は生存していることになっているとかで

死亡届が出ていないからといっても、常識の範囲を超えている様に思います。

子供の虐待事件や孤独死など、

家族の絆や地域の繋がりは何処へ行ってしまったのでしょうか。

マザー・テレサの言う、心の貧困がますます広がっているように感じます。


幸いにも自分の住む県では100歳以上の所在不明者は出ていません。

100歳を祝う金杯を手渡ししているからだそうです。

田舎に行くほど近所のことを何でも知っていてウンザリすることもあるけれど

それだけ地域の繋がりが希薄になっていないと喜ばなくてはいけませんね。

編集 gonch : 倫理や道徳は崩壊されつつあるのでしょうか。 横浜市では戸籍が残っている120歳以上の方が2247人、残念なことに我が県でも591人もいたそうです。 年金問題にしろ公務員の怠慢、日本の政治の怠慢を感じます。>テラ様
編集 テラ : 自由主義と言うより 放任主義が元凶どすね モラルハザードだと思います 遂に200歳以上の戸籍もまで そしてギリシャにも 日本だけの問題ではなくなってきましたね
編集 gonch : 家族を思う気持ちを、少しだけお隣に向けられればいいなと思います。 >yama様
編集 gonch : 他人に無関心の世代、人から干渉されるのを嫌う世代など、家族や地域社会との繋がりを断ってしまう・・・無縁社会とでも言えばいいのでしょうか。自由主義が心の貧困を広げているように思います。>テラ様
編集 yama0008 : 地域のつながりが大切ですね。
編集 テラ : 心の貧しさ = 地域社会相互扶助への関心の無さ につながっているのではと感じます 無関心社会と言えばいいのでしょうか また それを求めていた世代も存在します 精神の荒廃が貧しさを増幅させていますね