余命告知
遅出勤務のため帰宅が深夜になるので

ちょっと遠回りをして夜桜でも・・・と思ったのですが

あまりの肌寒さと明日も朝から仕事があると言うことで

まっすぐに帰ってきました(笑)



新聞に目を通していると、余命告知についての記事がありました。

『名著「癌とたわむれて」を著したニューヨークの文芸評論家

アナトール・ブロイヤードさんは余命を告げられたとき

ついに我が人生にも締め切りがもうけられたかと

心のときめきを覚えたそうです。

しかし、ほとんどの人は怒りをあらわにするものだそうで、例えば

「・・・診断が決まった途端に、手術をしなければ6ヵ月、
 手術をしても2年といきなり余命告知ですよ!聞きもしないのに。
 それも私の息子のような若造の医者にですよ!
 かあっとなって席を蹴って帰ってきてしまいました・・・」

と言いながら、唇をわなわなさせているようです。

余命を告げるというのは他人の運命を土足で踏みにじるようなもの。

いくら医師でもそのような権限はないはずです。

宣告された余命より何倍も長く生きている人も実際にいます。

ところで、余命を告げられて、何かいいことはあるのだろうか。

この世でやり残したことがないように最後の努力を振り絞ることができるという人がいるが

大いなる命の場に身を任せていれば、こんなことはどうでも良くなるのではないか。

一方、残された方々については、相続とか後継者の問題がある。

しかし、ご本人が生き抜く意思を持って日々を暮らしているときに

後のことを話し合っているなんて事は失礼というもの。

だいたいが明日をも知れないのに、その先が分かるわけがないのだ。』


といった記事で、書かれたのは病院の名誉院長。

もし、自分ならどうだろう。

今いろいろ考えても、その時になってみないとわからないのが本当かなぁ。

どちらにしても、宣告とか告知とかいう言い方は

上から目線の言葉に聞こえて、何となく好きになれません。

編集 gonch : 腕の良い医師や本当に患者さんのことを考えている医師はたくさんいるのですが、何故ものの言い方を知らないのだろうと思います。商売人が商品の説明をするときは相手にわかりやすく丁寧な言葉で話すのに、どうして医師には出来ないのでしょうか。最近はインフォームドコンセントが重要視されていますが、まずは相性の良い医師を捜すことが大切ですね。
編集 orfe : 「なぜこの医者は刑事みたいなもの言いをするんだろう? 私は犯人扱いなのか?」って思ったことありますね。その時は訳が分からず憤慨してたけど、あれが病気への宣戦布告だったのです。ということがその後の治療中に分かってきました。どの道ショックを受けるなら真実を把握して臨んだほうが闘いやすいかもですね。(ムカつくけど・・・)