新薬登場
相変わらず流行しているインフルエンザですが
タミフル、リレンザに続く新しいインフルエンザ治療薬
「ペラミビル」(商品名ラピアクタ)が登場しました。
初めての点滴薬で、
重症化して人工呼吸器をつけた患者さんにも投与しやすいのが特徴です。

ペラミビルはタミフルやリレンザと同じで
「ノイラミニターゼ阻害薬」です。
インフルエンザに感染した細胞から
新たなウイルスが出てくる際に必要な
ノイラミニターゼという酵素の働きを抑え
ウイルスの増殖を抑える働きがあります。

タミフルは飲み薬、リレンザは吸入薬で
1日2回、5日間投与するのに対し、
ペラミビルは15分かけて1回、点滴投与するだけです。
症状が出たらできるだけ早く投与することになっています。

臨床試験の結果によると、
インフルエンザの主な症状が消えるまでの期間はタミフル並みだそうで、
投与から24時間後に平熱に戻った患者の割合は
タミフルよりも多かったようです。
糖尿病で血管管理が悪い人などハイリスクの患者さんに対しては
1回の投与量を増やし、
症状に応じて最大5回まで繰り返し投与すると有効だったようです。
ペラミビルは点滴薬なので
薬の血中濃度を高くする必要があるときに対応できます。

下痢など副作用の出る割合はタミフルより低く、
異常行動につながる精神・神経症状は認められなかったようです。
適用は15歳以上ですが、
15歳未満への適応も申請するとのこと。

厚生労働省は、製造販売する塩野義製薬に対して一定期間、
全使用例について使用実態と副作用の情報を集めることや、
耐性ウイルスに関する情報の報告を求めているようです。

タミフル耐性のインフルエンザウイルスが増え、
新薬が臨まれていました。
重症化して薬の飲めない患者さんや
ハイリスクですぐに効果を期待したい患者さんには朗報です。
もちろん予防が第一ですが
どんなに注意していても罹患してしまうことがあります。
まだまだインフルエンザの猛威は止まっていません。
こうして新しい薬が開発されているのですから
重症化したり他人にうつしたりする前に早めの受診をお勧めします。

編集 gonch : 点滴は即効性があるので臨床試験を確実にしてもらいたいですよね。実は私もインフルエンザに罹患したことないんですよねぇ( ̄^ ̄)v
編集 ペン : 新薬はありがたいですが点滴ってことになるとちょいと怖い(笑)我が家はみ~んな元気です。インフルエンザも避けているのかもしれません^^