2008年08月の記事
2008 08/11 11:16
Category : お香(Incense)
嗅いだ瞬間すぐ感じた。これ俺好き。今んとこ一番好きかもしれん。
アフリカをイメージということだけど、そういうバイアスをいったん消してかいでみると、これはわりと和風だよ。
寺でかぐ高潔な香りにも通ずるほんとにいい匂い。でしゃばりすぎず、味気なさすぎずいい。
それでいて葬式っぽくないよう芳香感もあって、しかし香水っぽいケバさは全く無く。
寺によってお香の香りって違うけど、なんか一心寺っぽい(笑) あそこみたいな大量のロウソクと大量の数種類の線香が交じり合いまくった人いっぱい参拝系のお寺の雰囲気がある。あの匂いはお香単体ではなかなか出ないけど、近いものを感じた。葬式じゃないの。お寺。それも大きいにぎやかなお寺。
バリとかタイとかの大寺院もこんな感じかもしれんね。行ったことないけど。
(もちろんそこはエステバンなのでオシャレ感あふれるようまとめてるので、「寺!?」とか変に心配しなくてよし。要はそういう陽性のオリエンタル感があるのです)
例によってストーンとお香で香りが違うが、お香のTECK&TONKAは焼ける匂いのせいだろうけど和テイストがより上がっていて、むしろアフリカは忘却して楽しめるよいお香。
和のお香好きにもアフリカ忘れて楽しんでみて欲しい香りです。
俺は勝手にフランス人の意図を無視して和ということでこれは気に入ってる。
(ちなみにエステバンの香をいろいろかぐと分かってくるけど、あっちの人が考える言葉に対する香りのイメージと、日本人の我々の考えるイメージはズレてることが多い。特にオリエンタル系のもの。あまり商品名に引きずられないほうがいいと思ってる)
香り成分リスト
TOP NOTE: ナツメグ、シナモン、グローブ
MIDDLE NOTE: パチョリ、サンダルウッド
LAST NOTE: トンカビーンズ、アンバー
この中で特筆すべきはアフリカのトンカビーンズだろう。単体でかいでないのでどれがトンカ豆の香りなのか正確には不明だが、恐らく効果的に働いているのだろう。
灰を指につけてかぐと、ほのかに枝豆系のほっこりたいた豆っぽい香りがあったけど、これがトンカ豆の残り香? こうやってかぐと豆っぽいけど、他の香りと混ざって焚いてると見事な調合で豆っぽさは無い。組み合わせの妙だなあ。
このトンカ豆がロウソクの溶けた匂いっぽく感じて、お寺とか言ってるのかも。
さらにそこにサンダルウッド=白檀が入ってるのでお寺っぽいというのもあながち間違いではない?。
シナモンもわりときいてるな。このあたりがたぶん香水系とはまた違った装飾的な香気をもたらしている。
(販売サイトの解説見てたらマダガスカルシナモンやザンジバルクローブ書いてあったのですが、このあたりもアフリカ繋がりなのかあ)
これほんと見事だよ。見事としか言えない香料配合の妙。
超お薦め。うるさくなく、すごく気分いい香りです。
香水系の芳香じゃないし、白檀とか入ってて、和お香好きにも薦めれる。
和線香でも優しいだけじゃ物たりなさあって、ちょっとスパイシー系入ったの好む人はこれきっと普通に和お香として捉えても楽しめると思う。
逆にインド香とかに激ハマリでスパイシー狂いな人にはスパイシーさという点では物足りないかもしれないが、たまにはインド香とはまた違ったスパイシーを楽しんでみるのも新鮮じゃないかなとも思う。
なんしか激お薦めです。単に俺が好きなだけですが。
アフリカをイメージということだけど、そういうバイアスをいったん消してかいでみると、これはわりと和風だよ。
寺でかぐ高潔な香りにも通ずるほんとにいい匂い。でしゃばりすぎず、味気なさすぎずいい。
それでいて葬式っぽくないよう芳香感もあって、しかし香水っぽいケバさは全く無く。
寺によってお香の香りって違うけど、なんか一心寺っぽい(笑) あそこみたいな大量のロウソクと大量の数種類の線香が交じり合いまくった人いっぱい参拝系のお寺の雰囲気がある。あの匂いはお香単体ではなかなか出ないけど、近いものを感じた。葬式じゃないの。お寺。それも大きいにぎやかなお寺。
バリとかタイとかの大寺院もこんな感じかもしれんね。行ったことないけど。
(もちろんそこはエステバンなのでオシャレ感あふれるようまとめてるので、「寺!?」とか変に心配しなくてよし。要はそういう陽性のオリエンタル感があるのです)
例によってストーンとお香で香りが違うが、お香のTECK&TONKAは焼ける匂いのせいだろうけど和テイストがより上がっていて、むしろアフリカは忘却して楽しめるよいお香。
和のお香好きにもアフリカ忘れて楽しんでみて欲しい香りです。
俺は勝手にフランス人の意図を無視して和ということでこれは気に入ってる。
(ちなみにエステバンの香をいろいろかぐと分かってくるけど、あっちの人が考える言葉に対する香りのイメージと、日本人の我々の考えるイメージはズレてることが多い。特にオリエンタル系のもの。あまり商品名に引きずられないほうがいいと思ってる)
香り成分リスト
TOP NOTE: ナツメグ、シナモン、グローブ
MIDDLE NOTE: パチョリ、サンダルウッド
LAST NOTE: トンカビーンズ、アンバー
この中で特筆すべきはアフリカのトンカビーンズだろう。単体でかいでないのでどれがトンカ豆の香りなのか正確には不明だが、恐らく効果的に働いているのだろう。
灰を指につけてかぐと、ほのかに枝豆系のほっこりたいた豆っぽい香りがあったけど、これがトンカ豆の残り香? こうやってかぐと豆っぽいけど、他の香りと混ざって焚いてると見事な調合で豆っぽさは無い。組み合わせの妙だなあ。
このトンカ豆がロウソクの溶けた匂いっぽく感じて、お寺とか言ってるのかも。
さらにそこにサンダルウッド=白檀が入ってるのでお寺っぽいというのもあながち間違いではない?。
シナモンもわりときいてるな。このあたりがたぶん香水系とはまた違った装飾的な香気をもたらしている。
(販売サイトの解説見てたらマダガスカルシナモンやザンジバルクローブ書いてあったのですが、このあたりもアフリカ繋がりなのかあ)
これほんと見事だよ。見事としか言えない香料配合の妙。
超お薦め。うるさくなく、すごく気分いい香りです。
香水系の芳香じゃないし、白檀とか入ってて、和お香好きにも薦めれる。
和線香でも優しいだけじゃ物たりなさあって、ちょっとスパイシー系入ったの好む人はこれきっと普通に和お香として捉えても楽しめると思う。
逆にインド香とかに激ハマリでスパイシー狂いな人にはスパイシーさという点では物足りないかもしれないが、たまにはインド香とはまた違ったスパイシーを楽しんでみるのも新鮮じゃないかなとも思う。
なんしか激お薦めです。単に俺が好きなだけですが。
2008 08/10 15:12
Category : 香炉等
7月19日より9月28日まで、大阪市立東洋陶磁美術館にて特別展『鼻煙壺1000展』が開催されます。
というわけで、香文化マニアの俺は開催してすぐに行って来たのであった!
鼻煙壺(びえんこ)ってなんだ?って話ですが、日本には伝わらなかった文化なので知らないのが普通だと思う。
嗅ぎタバコ、その入れ物の小さな小瓶のことで、いろいろな趣向を凝らした美しいものがたくさんあり、日本でそれを集めだしたコレクターの沖正一郎氏の所蔵品が今回東洋陶磁美術館に寄贈されたことを記念し、開催されているのである。
その小ささゆえに、あらゆる素材、あらゆる手法が使われ、とんでもなくバリエーションに富んでいるのが鼻煙壺のおもしろさだと思う。
陶器、磁器、ガラスに木製に漆器、さらには石や水晶を削りだしたものから象牙や鼈甲などなど、あらゆるものがあり、飽きがこない。これは集め始めるとそりゃ熱いわと思います。
サイズが小さいから場所も取らないしね。
また、その小ささゆえに、大きなものではさすがにできないようなとんでもない凝りっぷりの処理を施したものもあり、大きなものでは得られない美しさがある。
嗅ぎタバコですが、香料なども混ぜて吸う文化が西欧で流行し、その後中国に伝わり、各種鼻煙壺が作られ、それがヨーロッパで持てはやされたりと熱い文化があったようなのですが
日本は鎖国であいにく蚊帳の外で日本へは嗅ぎタバコ文化自体が伝わっていず、したがって鼻煙壺も無いのですが、印籠文化などを見るに、伝わっていたらきっと蒔絵などを施したいろいろおもしろいものが生まれたと思うので、少し残念。
東洋陶磁美術館 鼻煙壺1000展
http://www.moco.or.jp/jp/exhi/index_0806f.html
サイトにはちょっとしか載って無いし、これが一番とも言えない画なので
ぜひ見に行って欲しい。とんでもなくすばらしいものが大量にあるから。
石を削って作るとか、ガラス重ねて削りだす技法とか、この小ささならではの製法がいろいろありとても見ごたえがあるよ。
あと、芸術系の出版物で知られる里文出版の骨董美術雑誌『目の眼』の7月28日発売の9月号が恐らくこの展覧会に連動だろうけど、鼻煙壺が巻頭特集のようだ。
http://www.ribun.co.jp/me/
興味あるひとはこちらも眼を通すとよいだろう。
行く人はカメラ持って行くといいかもしれない。
三脚禁止なだけで撮影自由なようなので、カメラ持っていったらよかったー!と後悔したので。
まだ期間あるので、もう一度行こうと思う。カメラ持って。
というわけで、香文化マニアの俺は開催してすぐに行って来たのであった!
鼻煙壺(びえんこ)ってなんだ?って話ですが、日本には伝わらなかった文化なので知らないのが普通だと思う。
嗅ぎタバコ、その入れ物の小さな小瓶のことで、いろいろな趣向を凝らした美しいものがたくさんあり、日本でそれを集めだしたコレクターの沖正一郎氏の所蔵品が今回東洋陶磁美術館に寄贈されたことを記念し、開催されているのである。
その小ささゆえに、あらゆる素材、あらゆる手法が使われ、とんでもなくバリエーションに富んでいるのが鼻煙壺のおもしろさだと思う。
陶器、磁器、ガラスに木製に漆器、さらには石や水晶を削りだしたものから象牙や鼈甲などなど、あらゆるものがあり、飽きがこない。これは集め始めるとそりゃ熱いわと思います。
サイズが小さいから場所も取らないしね。
また、その小ささゆえに、大きなものではさすがにできないようなとんでもない凝りっぷりの処理を施したものもあり、大きなものでは得られない美しさがある。
嗅ぎタバコですが、香料なども混ぜて吸う文化が西欧で流行し、その後中国に伝わり、各種鼻煙壺が作られ、それがヨーロッパで持てはやされたりと熱い文化があったようなのですが
日本は鎖国であいにく蚊帳の外で日本へは嗅ぎタバコ文化自体が伝わっていず、したがって鼻煙壺も無いのですが、印籠文化などを見るに、伝わっていたらきっと蒔絵などを施したいろいろおもしろいものが生まれたと思うので、少し残念。
東洋陶磁美術館 鼻煙壺1000展
http://www.moco.or.jp/jp/exhi/index_0806f.html
サイトにはちょっとしか載って無いし、これが一番とも言えない画なので
ぜひ見に行って欲しい。とんでもなくすばらしいものが大量にあるから。
石を削って作るとか、ガラス重ねて削りだす技法とか、この小ささならではの製法がいろいろありとても見ごたえがあるよ。
あと、芸術系の出版物で知られる里文出版の骨董美術雑誌『目の眼』の7月28日発売の9月号が恐らくこの展覧会に連動だろうけど、鼻煙壺が巻頭特集のようだ。
http://www.ribun.co.jp/me/
興味あるひとはこちらも眼を通すとよいだろう。
行く人はカメラ持って行くといいかもしれない。
三脚禁止なだけで撮影自由なようなので、カメラ持っていったらよかったー!と後悔したので。
まだ期間あるので、もう一度行こうと思う。カメラ持って。