2007年11月の記事


「骨董屋」
> -川越-


蔵造り通りに面した骨董屋の店先の光景。

実に様々な骨董品が所狭しと陳列して有る。

こう言った物に懐古趣味の有る人に限らず、店を覗いていて飽きる事はない。
しかしこれらの物の価値がどうなのか、とんと理解出来ない私ではある。

最近テレビでも、お宝拝見みたいな番組が有るが、本物と贋物ではかなりの価値の違いが有るようである。

我が家にもたった1点だけ、お宝らしき物があるが、公表する訳にはいかない。
多分それは私の次の代に受け継がれる事であろう。

良く見てみると、懐かしい物もたくさん有り、嘗て不燃ごみや粗大ゴミで出してしまった物なども、大切に保管しておいたら、価値が出たかもしれないと思うが、それも後の祭りではある。

物余りの現代、不要物を廃棄する事が徳とは言うものの、いざと言うとそれぞれの品物に思い出が有り、中々思い切れない私なのである。
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「舞台裏�A」
> -川越-


蔵造りの家の中の光景。

江戸時代から続く老舗の芋菓子屋「亀屋」の勝手口から店内へと通じる、通用口から見た屋内の様子である。

屋内の二階は美術館になっているらしく、右側の受付で拝観料を払うようなーになっているらしい。

今度ふらりと出掛けて内部を見てみようと思う。

重厚な蔵造りの家を維持するのは、此処に住む人の苦労も大変なのではないかと痛感した場面であった。
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「舞台裏」
> -川越-


蔵造り通りに面した焼き鳥屋の屋内の光景。

通りに特設の焼き鳥の露店を出している屋内では、店主らしき男性が遅い昼飯を食べていた。

きっと猫の手も借りたいほどの忙しさなのだろう。
一家総出で客の対応に追われている。

家の奥には横道から入れる店が有るようで、客が一杯やりながら焼き鳥を食べている光景が散見出来た。

今度祭りではない平日にでも、のんびりと此処で焼き鳥でも食べてみようかと思っている次第だ。
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「西日」
> -川越-


大正時代に建てられた洋館のベランダ入口に差し込む木漏れ日。

市の文化財として借り上げられた旧山崎家の別邸である。
川越の老舗菓子店「亀屋」の五代目当主であった嘉七の住居であったこの家は、当時要人の迎賓館としても利用されていた。

正面玄関を入ると見事なステンドグラスに彩られたホールが有るが、残念ながら撮影禁止である。

和洋折衷のこの家は、大正ロマンを髣髴とさせる造りに溢れている。

祭り当日は、無料で内部を見学出来たので、始めて屋内を見る事が出来た。

裏口から出て、茶室などのある見事な庭園を抜けると、秋の西日に照らされたベランダが目に付き、撮影した一枚である。
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「香り」
> -川越-


この露店の前を通ったら何とも良い香りが漂って来た。

鮎の塩焼きを売っているのだろうか。
此処は駅前だから、どうやら一般の露店商ではなく、街の商店の出店のようである。

この塩焼きの魚だけを食べる人もいるようだが、私には矢張り酒の肴で、アルコールが無ければ食べれないのじゃないと思った。

直火で焼いているから熱いのだろうか。
魚を焼く女性も、手に軍手を嵌めて、濡れタオルを手首に巻き、直に串に刺した魚を炭火にかざしてひっくり返していた。

それにしても見事な数の鮎である。
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「誇らしげに」
> -川越-


老いも若きも一緒になっての山車の運行。

この題を付けたのは、左の青年の高張提灯を掲げた姿からである。

半分照れ臭そうな顔をしながら、それでも毅然として誇らしげに竿を掲げて前進してくる姿が、何とも清々しく感じられたからだ。

中央で孫と同じ位の年頃の稚児さん達を引き連れてやってくるおじさんは、この町り山車の中心的存在だろうか。

老若男女を問わず、共に祭りを盛り上げる、これが祭りの醍醐味だろう。
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「広い空」
> -川越-


暮れて行く夕空をバックに山車が遠ざかっていく光景。

蔵造りの街並みを山車が過ぎて行く。
電柱や電線の無い空が、何と爽やかで広々としている事か…

こんな光景を見ていると、人々でごった返す雑踏は敢て脇役にして、空を主体に撮って見たくなって狙った一枚である。

山車を引く掛け声や、人々のざわめきが、広い空に吸い込まれていくような錯覚にとらわれる。

いにしえの街並みは、かく有ったのだろうと、不思議な感覚を憶えながら、祭りの昔を偲んでみたのであった。
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「轍」
> -川越-


時代を感じさせる山車の車輪のアップ。

帰りの道を急ぐ途中、山車の後に着いて一緒に歩いた。

山車の前方は人ごみで身動きが出来ないが、後ろに居ると山車が運航している間はスムースに歩く事が出来る。

この山車は珍しくたった一台だけの三輪車なのだ。
だから真っ直ぐに走行出来るために、外側に開いたネガティブキャンパーになっている。

周期的にギーっという車輪のきしむ音が聞こえ、重量感が伝わってくる。

車輪の回転を良くするために、グリスがたくさん塗られているのも迫力が有るものだなと、その様子に見入った物である。

車軸が鉄でなく、樫の木であるのも時代物だからこその事であろう。
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「賑わい」
> -川越-


川越祭りの日の蔵造り通りの光景。

夕方になり、益々道は混雑を増してきた。

両手を思い切り高く上げて、モニターで画像を確かめながら撮った一枚である。

蔵造りの建物と広い空が気持ち良い。
日本人に限らず何処の国でも、祭りは人の心を浮き立たせるものだとつくづく感じるのだ。

祭りや踊りや音楽は、人間の本能を刺激する物なのだろう。

祭りの賑わいは平和の象徴のように思われる。
何時までもこんな光景を目にすることの出来る日本であって欲しいものである。
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「いざ出発�A」
> -川越-


天狗様を先頭に市庁舎前を出発する山車の光景。

この天狗の出で立ちも、川越祭りの名物であり、私が少年時代から続いている。

大きな一本歯の高歯を履いた厳しい形相の天狗は祭りの花形でもある。

午後二時に左に見える川越市庁舎に13台の山車が勢揃いし、市長の号令の下に、それぞれの山車が次々に街へと繰り出して行く。

この連雀町の山車の人形は大田道灌であり、川越城を最初に築城した城主として知られており、その銅像が市庁舎前に飾られている。
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「焼き鳥屋」
> -川越-


蔵造り通りに有る焼き鳥屋の露店の光景。

この日ばかりは店の前に特設の作業台を構えて、一家総出で焼き鳥を焼いている。

辺りには香ばしい匂いが立ち込めて、思わず寄って見たくなる感じだ。

この店の脇を通して道行く人と、大正時代に建てられた、古い銀行の建物をバックに配してみた。

この銀行は昔八十五銀行と言われたが、今でもりそな銀行として現役で活躍している。

当時としては高い青銅のドームが、江戸時代に建てられた「時の鐘」と相俟って川越の街の一番高い建造物であったと言われている。
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「お疲れモード」
> -川越-


あまりの人出に疲れ果てて一休みするお年寄りや子供さん。

この祭りの人出はちょっと肉体的弱者には厳しいかもしれない。

お祭り好きには、出掛けて見たい歴史有る祭りではあるが、年々増え続ける見物客の人ごみの中を歩くのは厳しいであろう。

お婆さんの同伴者が居るのかどうか分からなかったが、ずっと此処に座り込んで動かないお婆さんは、前の通りを次々に巡行する山車を眺めているのだろうか。

こんな光景を見ると、黙って見過ごすことの出来ない私である。
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「いざ出発」
> -川越-


稚児さん達の先導で山車が動き出した時の光景。

今まで休憩でカメラに応じていた彼女達も、いよいよ山車の巡行が始まり、年寄り衆の先導で歩き始めた。

沿道で見送る観衆も、決定的チャンスを撮ろうと、押し合いへし合い大変な騒ぎである。

こんな人ごみの中でも、怪我人が出ないのは、警察や祭り関係者の警護と山車がゆっくりと巡行するからであろう。

しかし見る方も引く方も、細心の注意でやり過ごさないと、危険である事は間違いないと、人並みに押されながら感じたものである。
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「晴れ姿」
> -川越-


年に一回の晴れの日に着飾った少女達の姿。

かく街の山車を先導する稚児さん達の晴れ着の様子である。

山車が停車している間、たくさんのカメラマンが彼女達の前に群がる。
私もその一人だが、全員の目線をこちらに集めるのは至難の業である。

この衣装を一揃い造るのには結構な費用だろうと余計な事を考えながら撮らせてもらった。

それだけに彼女達も晴れがましい気持ちなのであろう。
親御さん達は娘を此処に登場させたことが自慢のようで、暇を見ては彼女達の衣装を繕っていた。

町内によってこの稚児姿も様々である。
恐らくこの衣装はこの祭りの時しか着るチャンスは無いであろう。
それを可能にするのは、商家の心意気であろう。
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「散策�A」
> -川越-


歩行者天国の道路に繰り出した人の波。

車を通さない祭日の道路とは言え、これだけ人が沢山だと歩くのにも難儀をする。

山車がやってくる場所ともなると、身動きが出来なくなり、山車を見る人、通り過ぎようとする人、やってくる人で芋荒い状態になる。

しかしそれが祭りの醍醐味だと言う人も居るから、この街にとっては人がたくさん出るのは良い事なのだろう。

川越市では、このメイン道路を平日でも終日車両通行禁止にする事を検討していると言う。

商店の荷物運搬車は不便であろうが、この道路と並行して走っている旧川越街道があるから、案外実現可能かもしれない。

そうなると、更に川越は日帰り観光客で賑わうかもしれない。
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