「轍」
> -川越-


時代を感じさせる山車の車輪のアップ。

帰りの道を急ぐ途中、山車の後に着いて一緒に歩いた。

山車の前方は人ごみで身動きが出来ないが、後ろに居ると山車が運航している間はスムースに歩く事が出来る。

この山車は珍しくたった一台だけの三輪車なのだ。
だから真っ直ぐに走行出来るために、外側に開いたネガティブキャンパーになっている。

周期的にギーっという車輪のきしむ音が聞こえ、重量感が伝わってくる。

車輪の回転を良くするために、グリスがたくさん塗られているのも迫力が有るものだなと、その様子に見入った物である。

車軸が鉄でなく、樫の木であるのも時代物だからこその事であろう。