2009年11月の記事


どちらいか
どういたしまして、こちらこそ、の意味ですが、ニュアンス的には
「こちらこそ」と「どういたしまして」の二つを足して二で割って、「なにを おっしゃいますやら」をふりかけたような感じです。
また、「お互いさまです」の意味も含まれているように思います。

お年寄りが、よく使っていましたが、最近はあまり聞かれなくなりました。

 ※「お世話になりました」「どちらいか」・・・どういたしまして
 ※(貰い物に)「ありがとう」「どちらいか」・・・どういたしまして(お互いさま)
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めんどい
難しい、気難しい、という意味で使います。

「めんどい」と言えば、「面倒な」という意味もありますが、
その場合は「めんどくさい」と言うことが多いと思います。

 ※今日の試験、めんどかったな・・・今日の試験、難しかったね
 ※あの人、めんどいなぁ・・・あの人、気難しいね
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たいそい
めんどうくさい の意味で使います。

「たいそい」には 1)立派である
           2)大げさだ
           3)めんどうくさい。大儀
の3つの意味があるようですが
3)の意味で使われるところが限られてきて、方言になったようです。

 ※今から風呂に入るん たいそいなぁ・・・今から風呂に入るのは面倒だ
 ※寒いけん、外出るん たいそいなぁ・・・寒いので、外出するのは面倒だ
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しわしわ
ゆっくり という意味です。

他に、「しわっと」「しわりっと」「じわっと」「じわじわ」「じわりっと」など
ゆっくり という意味で使う言葉があります。

 ※危ないけん しわしわ行きな・・・危ないので ゆっくり行きなさい
 ※せこうなるけん しわしわしぃよ・・・苦しくなるので ゆっくりしなさい
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いぬ
帰ると言う意味です。

「いんでくる」と言うと、帰って再びもどってくるという意味になります。

 ※しんどいけん いぬな・・・疲れたから 帰るね
 ※もう いぬけん またな・・・もう帰るので またね
 ※ちょっと いんでくるわ・・・少し帰ってきます(再び来ます)
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ふんりょる
(雨が)降っているという意味です。
他に、「ふっりょる」「ふんじょる」「ふいよる」「ふんよる」「ふいよう」
なども言います。

阿波弁では、「降んりょる」は雨が降っている状態を、
        「降っとる」は雨が降り終わっている状態を言います。

 ※雨がふんりょるけん 外へいかれん・・・雨が降っているから外へ出るな
 ※ようけ ふんりょうなぁ・・・たくさん 降っているなぁ
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まける、まけまけ
「いっぱい」「こぼれる」「あふれるくらい」の意味で使います。
コップなどに、水などがこぼれそうなくらい入っている状態を言います。

それから、トイレが我慢できない時にも使います。

 ※まけまけいっぱい 入っとう・・・あふれそうなくらい入っている
 ※ほんなに入れたら まけるだろ・・・そんなに入れると、こぼれるよ
 ※おしっこが まけそう・・・尿が漏れそう 
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おまはん
「あなた」を指す言葉です。

元々は、敬語で
おまえさま→おまえさん→おまさん→おまはん と変化していったようです。
現在でも日常的に使われている言葉ですが、
目上の人には使わないようです。

 ※おまはん、元気にしよったで?・・・あなた、元気にしていましたか?
 ※おまはん、何しよん・・・あなた、何をしているの
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はざ
普段の日(平日)と言う意味です。
最近はあまり聞かれないように思いますが
年配の方は今でも使っています。

はざ(普段の日)に対して、祝祭日やお盆などを「もんび」と言うようです。

 ※休みの日は混むけん、はざに行く・・・休日は混雑するので、平日に行く
 ※はざは、どないしよんえ?・・・普段(の日)は、どうしてますか?
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とばとば
そそっかしい様子や、そわそわして落ち着きがない様子を表す言葉です。
ニュアンスとしては、よく考えないで行動して失敗することです。

 ※とばとばするけん、ケガするんじゃ・・・落ち着きがないから、ケガをする
 ※あの子は、とばとばしとう・・・あの子は、落ち着きがない
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かんまん
「かまわない」という意味です。「結構です」と言うときにも使います。
大阪の方で「かまへん」と言うのと同じだと思います。

京都の和菓子屋さんで、お目当ての和菓子がなかったので
「ほな、かんまんわ(じゃあ、結構です)」と言ったら、
「かんまんもありません」と言われたという笑い話があるそうです。

 ※この栗、食べてもかんまんで?・・・この栗、食べてもいいですか?
 ※夜、遅うてもかんまんよ・・・夜、遅くなってもいいですよ
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~んく
「~の家」という言葉です。
言い方によって、「~んち」と言うこともあります。

「~ん」が ~の、「く(ち)」が 家、と言う意味です。

 ※うちんく・・・私の家
 ※わいんく・・・俺の家
 ※おまはんく・・・あなたの家
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いける
一般に「いける」と言えば、
「この企画はいけそうだ」「この酒はなかなかいける」など、
うまくいく、料理や酒の味がよい、などの意味に使われていると思います。

阿波弁では、他に「大丈夫」「我慢できる」などの意味に使います。

 ※おまはん、いけるで?・・・あなた、大丈夫ですか?
 ※これくらい いける・・・この程度なら、大丈夫(我慢できる)
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ほうる
投げる、捨てる、相手にしない、などの意味に使います。

「ボールをほうる(投げる)」「しばらく、ほうっておけ(相手にするな)」
などは共通語ですが、
「捨てる」は阿波弁じゃないかと思います(間違っていたら、すみません)。

 ※この本、ほっといて・・・この本、捨ててください
 ※ゴミをほうりに行く・・・ゴミを捨てに行く
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たっすい
つまらない、馬鹿げている、簡単な、などと言う意味に使います。
「たっすい」以外に「たすい」「へっすい」とも言います。

 ※ほんな、たっすいこと言われん・・・そんな、つまらないこと言うな
 ※たっすい問題やなぁ・・・馬鹿げた(簡単な)問題ですね
 ※今日の話は、たっすかった・・・今日の話は、つまらなかった
                      (おもしろくなかった)
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しんだい・しんどい
疲れたとき、つまらないときに使います。
「しんだい」とも「しんどい」とも言います。
「しんどい」は関西のテレビでも聞くことがあります。

何となくですが、
「しんだい」より「しんどい」の方が、より疲れている時に使うような気がします。

 ※ほんなしんだいこと言われん・・・そのようなつまらないこと言わないで
 ※あぁしんだ(あぁしんど)・・・とても疲れた
 ※しんだぁないで(しんどぅないで)?・・・疲れませんか?
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