空きのピース
脳の中に描いた ピースの断片を 忘れっぽい僕の
ぽっかり空かした その場所に
僕は ただ持っている引き出しから
ありったけの 道具で
無我夢中で
その場所を埋めようとしていく
ねえ
ひとつの偽りで固めたその場所は
きっと揺れれば倒れてしまうビルのよう
ぽっかりと 不自然に彩られた人工物は
ただ その場しのぎの残存物
忘れっぽい僕に
元通りにすることなんか 叶わない