記憶の落とし物
ただ ふと拾った 記憶の落し物は
あなたの笑顔でした
忘れっぽい私が
変わらぬ暖かさを 掘り出したのは
あなたの言葉でした 

いつしか迷子になり あなたという落とし物をしました
記憶の断片の違和感を頼りに
記憶の落し物を拾いに
宛のない旅に出ました
忘れっぽい私は
信頼できない 己の記憶を頼りに
ひたすら歩きました
ふと足を止めた先で見付けたのは
昔 感じた 温もりでした
寒い旅で 暖を取ろうとしたときでした
ふと 再び拾った記憶の落し物は
あなたという私の宝箱でした