和歌文学の基礎知識 感想
和歌文学の基礎知識 感想 谷 知子 - 読書メーター
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和歌文学の基礎知識 (角川選書)(谷 知子)の感想・レビュー一覧です。和歌初学者の私 には有益な書であった。たった31音の和歌の中にこれ程の情報が詰まっていたのかと 驚嘆した。また、小説と和歌の共通点も見出せ、日本文学の流れを感じ取ることができ た ...


私立図書館司書
何やらお堅いタイトルがついているが、内容は和歌を取り巻く用語のエッセイと言った感じ。普通の用語集は、漏れなく詳しく解説されているが、通読するには退屈すぎるので、頻出概念を学ぶのに本書はちょうど良い。個人的には『和歌史を学ぶ人のために』から本書、『和歌史-万葉から現代短歌まで-』と読み進めていけば、難しすぎることもなく通史的に概観できると思う。そのあと興味を持った時代なり歌人なりについて『和歌文学講座』などのシリーズものでさらに深く学ぶのが良いのではないかと思う。※字数制限のため著者名など略記
ナイス コメント(0) - 2014年11月29日

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山がち
紙幅の制限もあるのか、十分とは言えないところもあるだろうが、技巧のみならず和歌文芸の周辺にも注意を払っていて比較的よくまとまっていたと思う。興味深いのは、任明天皇の頃に紫宸殿に梅から桜に植え替えられたこと、俊成の「夕されば野辺の秋風身にしみて鶉鳴くなり深草の里」が伊勢物語を本歌として、百二十三段の女はやはり男に取り残され、死んで鶉となって鳴いているという悲劇的結末へと読み替えたという説明などであろうか。ただ疑問なのは、作者の専門である中世和歌について書かれていなかったことと、参考文献がなかったことである。
ナイス コメント(0) - 2013年10月4日

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kaizen@名古屋de朝活読書会
和歌を古事記,万葉集,古今集などから説明している。 長歌,反歌 枕詞 序詞 掛詞 縁語 という形式、作りを説明している。 歌の種類として、 万葉集における東歌,防人歌から 挽歌と哀愁歌 抒情歌 望郷の歌 祝賀の歌 を紹介している。 題詠という与えた題で詠む方法。 歌合という左右に分れた競技。 一人で詠む独詠歌,二人で詠む贈答歌、三人以上で詠む唱和歌がある。 簡単な用語解説もある。 3時間で和歌を楽しみ始めるのによい。
ナイス ★20 コメント(0) - 2013年4月21日