あるJKの片想い その5
私もね

男性を知らなかった
馬鹿な時代に
ただの女子高生ってだけで
一度振り回されて
騙されて
大人の男性に
使い捨てのようにされたことがある


でも貴方はそんな人とは違うと
私は一瞬でわかってしまった

あなたは温かい
だから余計

好きになる度に
自業自得で得てしまった過去の傷を
埋めようと埋めようと
誤魔化したように
もがいていた

だけど
あなたの幸せを本気で願う
自身を見つけたとき

「これが、愛するってことなのかな?」
と涙を流しながら
ふと、思った

一人、部活の、帰り道
暮れゆく夕空を眺めながら