36.4度
あなたの心を映す
言の葉たちを 

私は
ひとり そっと眺めていた

…ああ、この季節は
出会ったばかりのあなたには

それは

凍てつくような
切り裂かれるような
白の季節だったのか

もし…、それを知ることが出来たなら
瞳から涙を流し続けて
ひとり
その場に立ち竦んでしまうあなたを

同じ目線で しゃがみこんで
頼りない僅かな手の温もりを

そっと

分け与えることが
出来たの…だろうか?