君は
文字だけの世界で
暖かさなんて伝わる訳がないと知っていたのに

僕が偶然見つけた場所は
温度さえ無いはずなのに
冷え切った自身が 溶かされていく気がした

「そこにいる君はだあれ?」

僕はよくわからず質問した

暫くは
何も答えはなかったけど

少したった頃に
「疲れた時は おいで。そして
ここにいていいんだよ」
と 囁き声が聞こえる気がした。

ねえ。そこにいる君はだあれ?