羅列
*

あゝ みっともないですよと

みっともないですよと

明け暮れ街 ひた走り


カラッポの気持ちでね

今夜 君住む街まで

ひたはしり



*


不器用に つなぎ合わされた糸が

ちょっとした安心と

ちっぽけな いさかいに

ぷっつり と

二つに分かれてしまって・・・


ぴ―んとでは なかったにしても

張ってあった糸が

ほどけて・・・

あっというまに

お互いが 右と左に・・・

ひっぱられるみたいに

遠ざかる


*


ひとつの おもいで ありました

ひとつの おもいで ありすぎて

おもいでばかり   ありました


*


心を しぼって

涙をながすのよそう・・・

心が つかれて

笑えなくなったら こまるだろう


*


春になると 夏に期待して

夏になると 秋に

秋になると 冬に

冬になると 春に期待して・・・

期待の一年が おわります


*


影絵の街の サーカス団

黄昏色に さそわれて

私の心は 躍ります


*


耳をすませば

聞こえてくるよ

甘く切なく

ほろ苦い

ジンタのリズムが

聞こえてくるよ

ジンタッタ ジンタッタ・・・


*


流れる星は 忘れじの

若き頃の

・・・あなたです


*