痛勤(通勤)地獄
毎日毎日サラーリーマンは電車通勤を強いられています。この毎日の通勤の中で悦びと悲しみが繰り返されているのです。
私は毎日地下鉄で通勤しています。最初に乗る路線は三駅だけ、この三駅目で一番混んでいる御堂筋線に乗り換えます。
ここからが戦いの始まりです。
まずどの車両に乗るかこれが問題。本来なら降りる駅の改札口に乗るのが関西人の一番多いパターンです。
でもその車両はめちゃくちゃ込むので、ここは一歩譲って真中あたりの車両に乗り込みます。
御堂筋線は10両編成で6両目が女性専用車両。この前後はまた混みます。だから私は4両目に乗ります。
さあ戦いの始まり始まり・・
乗り込む前に今日はどのあたりに立とうか算段します。これが運命の分かれ目なんです。まずドア付近は避けます。できるだけ中のほうに入ってつり革をもって立ちます。このときにどの人の前に立つかでその日の運命が決まるのです。そう、戦いとは乗ってから降りる駅までにどのあたりで座れるかなのです。
自分の乗った車両の立つ位置によって座れるか座れないか、とにかく自分が立ったところの前の人が降りない限りは座れないわけです。
たまたまあとの乗ってきた人が隣に立ってその前が空いてもあとに乗ってきた人の権利なのです。だからこそ自分の判断が重要なのです。
その日によってやはり違います。毎日同じ時間帯の同じ車両に乗っているのですが、同じように乗っている人もあれば違う人もいるのでこの判断が大きく左右するのです。
座っている人がどのような感じなのかこの観察も大切です。起きて比較的キョロキョロしている人は速く降ります。荷物を持っている人は早く降りる人もあれば、最後のほうまで乗る人もいます。問題は寝ている人、寝ているふりをしている人です。この判断が難しい。これはみわけられません。
あと本を読んでいる人。この人はそこそこ乗るのですが降りる駅に近づくと本を仕舞いだすので、そのしぐさを見るとラッキーと思います。
座席の端に座っている人はわりと早く降ります。しかしこの前にずっと立つのは至難の業なんです。なぜなら駅に着くたびに降りる人もあれば乗る人もあるわけで中が開けば当然つめてあげるのが礼儀なので端っこの人に前にずっと立つことはできません。
だから中のほうに立つのですが、ひとつしかつり革が開いていない時は仕方が無いのでその前に立ちます。しかしたまたま2人分のつり革が開いていると厄介なのです。どっちの前に立つかそれでラッキー、アンラッキーになるのです。
先日もたまたま乗ったときに2人分のつり革が空いていて右の人の前に立ったのですが途中で左に移動して右にあとから乗ってきた人が立ちその人のほうが早く座れたのです。
そういう時はがっくりします。(笑)
毎日乗っていてもいくつ目で座れるか予測できません。乗って1つ目のなんばで空けばめちゃくちゃラッキー(めったいにないです)次は4つ目の淀屋橋(市役所前)です。ここでもラッキー。次は5つ目の梅田。結構降りる人も多いので3,4割ぐらいの割合いで座れます。
次が7つ目の西中島南方(ここは階段が側なので比較的降りる人が多いのです)次が8つ目の新大阪。旅行かばんを持った人やサラリーマンも降ります。次が9つ目の江坂。ここはここ10年あまり会社が移転してきてサラリーマンが多く降ります。ここで座れなかったら最悪です。最後までたたなければなりません。
毎日、毎日どこに立つか一瞬の判断がその日の運命をわけるのです。
明日の運命はどうなるのでしょうか?