ファストフード
最近は子供ばかりでなく、子供のころから食べなれていた大人まで昼食や間食に利用するファストフード。この食べ物が本当に健康に悪影響を及ぼしているなら、大人たちはもっと警鐘をならすべきであろう。
われわれの時代にはコーラーという飲み物がアメリカから入ってきた、すごい勢いで日本中を制覇。しかし、何年後かにはこの飲み物に警鐘を鳴らす記事などが出て一時の勢いは何処へやら、アメリカ社会をみても大人までにはスマートな人でも成人してからはすごく太って健康に悪そうな人が多い。アメリカの食べ物自体がやはりかなりの影響を及ぼしているのであろう。
今日はそんなアメリカで生活している人からの警告の記事を読んでもらいたい。
貴女はこの記事を読んだあといでもファストフード食べますか?

最新アメリカ家族事情
最近、「スーパーサイズ・ミー」という映画を見た。数年前に、2人の少女「マクドナルドのせいでこんなに太った」と同社を告訴した事実を踏まえて。
健康な成人男性が30日間3食ともマクドナルドで販売されているものだけを食べた場合、身体にどんな影響を与えるかを実験したドキュメンタリー
映画だ。
結果は、体重が約15キロ増え、高血圧とうつ気味になり、20日目には胸が痛くなり、身体をモニターしている医者から実験を止めるように警告
されるほど肝機能が落ちてしまった。これほどの影響とはさすがの被験者の医者も予測していなかった。
マクドナルドには子供の遊び場があり、誕生日会などもできる。テレビにはピエロのドナルド画出ている子供番組もあり。確実に子供をターゲットにしている。
そうした楽しい思い出のある場所として、子供のころはもちろん、大人になっても愛着を持つようになるのだ。アメリカの公立学校には小学校でも給食がなく、
カフェテリアで子供たちが好きな食べ物を購入する仕組みになっている。カフェテリアにいろいろなファストフード店が入っているところさえある。
そうでなくても、子供たちは昼食にフライドポテトと炭酸飲料だけを選びがちなので、一部の小学校では工夫をはじめた。たとえば、通常のランチメニュー
(サンドイッチ、クッキー、バナナ、炭酸飲料)とヘルシーメニュー(低脂肪のチキンナゲット、えんどう豆、パン、ゼリー、ミルク)の2種類を用意し、生徒がヘルシー
メニューを選んで得点シールを集めると、Tシャツやスケートボードなどがもらえる。景品につられてかヘルシーメニューを選ぶ子供たちはかなりいるらしいが、
それでも野菜を残すことが多いのは頭の痛いところだ。
ウィスコンシン州には、学業が遅れたり、問題を起こした生徒たちが通う高校があり、従来とは違ったカリキュラムで運営している。この学校で、全粒粉のパンや
新鮮な果物などの朝食、栄養バランスの取れた昼食を提供し始め、炭酸飲料の自動販売機を構内から排除し、食べ物や飲み物の持込を禁止したところ、
生徒たちに集中力がつき、穏やかになったという。恐るべし、食べ物の力。
(著者田原知代子)毎日新聞より