中村ユキ氏の講演「我が家の母はビョウキです」
中村ユキ氏(マンガ家)は自分の生い立ちからトーシツ(統合失調症)の母と壮絶な暮らしを経て、今は和やかに暮すに至る道程を包み隠さず赤裸々に話してくれました。大変感動しました。

母は自分が4歳の時に”トーシツ”を発病。時として「コロス!」と刃物を持って暴れ、幼児より安心して熟睡する、ということは無かった。
発作が無い時の母は、優しく子供思いの普通の母だった。
 父はまったく家庭を省みない我が侭な人で家に姿を見せるのは金が要るときだけだった。後に孤独死する。

ユキ氏は父を憎み、暴れる母を憎んで育つ。

そんなユキ氏が変わって行ったのは結婚してから。
面白いことに「タカと結婚しなさい」と勧めてくれたのは母。
自分は結婚しない人だ、とずっと思ってきた。
意外だった。
タカは物事にこだわらないおおらかな人だった。
母の奇行にもさして驚かなかった。
しかし結婚して3年くらい経ったとき母の「トーシツ」を隠しておけない事件が起きる。
「離婚か、」「別居か」と思ったとき
タカは言った
  「3人は家族なんだからずっと一緒に住もう」
そして母は、家族の愛につつまれ和やかに穏やかになっていく。

精神病は、今や、胃や肝臓病と同じように普通のビョウーキです。
「トーシツ」は100人に一人罹患しているそうです。
精神病に偏見を持つのをやめ愛してあげましょう。
それがこの病気を治す一番の薬です。

編集 みち子 : エーちゃん、コメントありがとう!エーちゃんの畑が実り多いことを祈る。
編集 エーちゃん : 素晴らしいお嫁さんだね~!^^精神病で違うかも知れませんが、『本人が治そうとする強い意思』と、『周りや家族の暖かな愛情と言う環境』と『治るキッカケ』だと思います。^^;ユキ氏も又、全てを受け入れる心の広さ故に、全ての歯車が快方へと回りだしたのでしょうね!^^素晴らしいお話を有難う!^^