2010年07月の記事


中村ユキ氏の講演「我が家の母はビョウキです」
中村ユキ氏(マンガ家)は自分の生い立ちからトーシツ(統合失調症)の母と壮絶な暮らしを経て、今は和やかに暮すに至る道程を包み隠さず赤裸々に話してくれました。大変感動しました。

母は自分が4歳の時に”トーシツ”を発病。時として「コロス!」と刃物を持って暴れ、幼児より安心して熟睡する、ということは無かった。
発作が無い時の母は、優しく子供思いの普通の母だった。
 父はまったく家庭を省みない我が侭な人で家に姿を見せるのは金が要るときだけだった。後に孤独死する。

ユキ氏は父を憎み、暴れる母を憎んで育つ。

そんなユキ氏が変わって行ったのは結婚してから。
面白いことに「タカと結婚しなさい」と勧めてくれたのは母。
自分は結婚しない人だ、とずっと思ってきた。
意外だった。
タカは物事にこだわらないおおらかな人だった。
母の奇行にもさして驚かなかった。
しかし結婚して3年くらい経ったとき母の「トーシツ」を隠しておけない事件が起きる。
「離婚か、」「別居か」と思ったとき
タカは言った
  「3人は家族なんだからずっと一緒に住もう」
そして母は、家族の愛につつまれ和やかに穏やかになっていく。

精神病は、今や、胃や肝臓病と同じように普通のビョウーキです。
「トーシツ」は100人に一人罹患しているそうです。
精神病に偏見を持つのをやめ愛してあげましょう。
それがこの病気を治す一番の薬です。
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ヴィンチェンツォ・ヴィアンキ先生と昼食会
昨日は長崎のホテルでイタリアのビアンキ先生を囲んで昼食を共にしました。
私は先年、ビアンキ先生にイタリアでお会いした事があり、
再び大きな暖かい手と握手して穏やかな笑顔につつまれ感激でした。
先生はフレンツェ国立アカデミァ美術大学教授で”ヨーポッパ・ベンナーレ美術祭”で金賞受賞。芸術活動のかたわら、平和運動にも活躍、ノーベル平和賞に3年連続推挙されている。

昼食後、原爆資料館に移動、芸術を通しての平和活動のシンポジュウムが行われました。
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北京その5-トイレ事情
私が泊まったホテルのトイレはペーパーも完備、日本並みでした。
しかしホテルを出るとそうではない。
ペーパーは無し。持参すること。
二日目からは賢くなって、ホテルを出る時何回分かを折りたたんで携行する。

鍵が不完全であったり水が流れなかったり、すべて完璧とは言えない。
無料のところばかり利用したせいかな?

一般住宅では、家の中にトイレがあるところは少ない。
みんな戸もない共同トイレを利用している。
これでもきれいになった方だというが、日本人はよほど切羽詰らないと利用できない。

地方を旅して来た人の話によると、おおむねこの方式だったそうである。
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北京紀行5-買い物
今回は一般北京市民が買い物をするスーパー(超市)などに立ち寄るチャンスが無かった。
これは旅の最大の楽しみなのに。
ツアーガイドが案内する観光客目当ての店は高いし面白くない。
それでも旅なれた人は5元(80円くらい)の缶ビールとか土産物を見付けて仕入れて来ていた。

オプションである京劇や雑技館を鑑賞した人の話によると、
やはり観光客相手のおざなりなもので感心できなかったと言う。
ツアーにくっついているオプションはおおむねつまらない。

売り物のマッサージもガイドさんに頼むと高い(でも日本よりは安い)が北京市民が利用する所に電話してホテルに呼ぶと丁寧で安くて日本語も出来たそうである。とても良かったそうだ。
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