2004 10/13 08:41
Category : 日記
10日に文部科学省が公表した、「2003年度体力・運動能力調査」によると、中高年
の体力が20年前に比べて向上しているが、小学生の基礎的運動能力は、運動をしない
子ほど低下の割合が大きいことも明らかになった。
Asahi.comによると、「40〜79歳の中高年層は5年前のデータと比較した。握力や上
体起こしなどのテストの合計点がすべての年代で5年前を上回った。また、中高年層
では「体力年齢」が実際よりも若い人の割合が増えた。特に50〜54歳の男性は、体力
年齢の方が若い人が41.1%にのぼり、5年前より11ポイント増加した。調査にあたっ
た青木純一郎・順天堂大副学長(運動生理学)は「健康管理のための運動が、単なる
ブームを超えて中高年の生活に根付き始めたのでは」とみている。6〜19歳の青少年
層では、走る・跳ぶ・投げるの基礎的運動能力と握力で85年前後から続く低下傾向は
今回も変わらなかった。小学生については、運動する頻度に分けて体力格差を分析。
体育の授業時間を除き、運動・スポーツを「週1日以上」する層と、「週1日未満」
の層に分けた。6歳の時点ではほとんど差はないが、年齢が進むに連れて差が開き、
11歳では全項目でよく運動をする層が高得点となった。だが、20年前の11歳と比較し
たところ、運動する、しないにかかわらず基礎的運動能力が低下した。」この調査
は、64年から毎年行われ、今回は全国の6〜79歳の男女7万1896人のデータを分析した
結果だという。
先月の14日に厚生労働省が発表した全国高齢者名簿(長寿番付)では、先月末まで
に100歳以上になるお年寄りは昨年を2477人上回り、過去最多の2万3038人となったと
新聞に載っていた。元気で長生きをされるお年寄りが増えたことで、日本人の平均寿
命が80歳を超える結果につながっているのかもしれないと、その新聞記事を見ながら
そんなことを考えていた私の元に、一本の訃報が飛び込んで来た。
娘の同級生のお父さんだった、まだ40代という若さだった。糖尿病を持っていて、
最近あまり体調がすぐれないらしいということは聞いていたのだが、こんなに早く亡
くなってしまうとは思っていなかった。そういえばここ数年、私は長寿をまっとうし
たと言えるような方の葬儀には出席したことがない。皆、40代から60代とまだ働き盛
りと言える方ばかりだ。国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料で死亡率に
よってみた死因順位をみてみると(http://www1.ipss.go.jp/tohkei/index-tj.htm)
1位が悪性新生物(ガン等)、2位心疾患、3位脳血管疾患と続く。100歳以上のお年寄
りが2万人を超え、平均寿命も80歳以上になったのであれば、死因が老衰と診断され
る人が多いのではないかと思われるが、老衰は、5位の不慮の事故、6位の自殺に次ぐ
7位であった。寿命は延びたものの、何らかの病に侵される方が多く、死因として老
衰と診断される方が少なくなったのかもしれないが、事故や自殺で亡くなる方よりも
割合が低いことに驚いたが、確かに私の周りでここ数年に亡くなった方の殆どが、ガ
ンなどの病気が原因だった。
単純に亡くなった方の年齢と人数だけから平均寿命を算出するのだとしたら、8割
の方が60代までに亡くなっていたとしても、そこに100歳を超える方々の数字が入っ
ただけで、平均寿命は10歳程度上がってしまうことになる。実際には、そこまで極端
なことはないと思うが、ガンなどの病気の進行は、年齢が若く元気な人ほど早いとい
う。現に私の両親も、それぞれ50代と60代という若さで発病して亡くなっている。こ
のまま行けば、日本は単純な少子高齢化社会ではなく、働き盛りである中高年の人口
までもが減少して、過疎化社会になってしまうのではないかと不安になった。
先日も年金法の改正で、少子化による人口比率の変化によって、年金の負担額が割
り出されていたが、現在の人口の割合や比率だけを見て算出した推移予測値を鵜呑み
にして、それらのことを決めてしまってもいいのだろうかという疑問が、人口統計資
料を見ながら沸いてきた。
の体力が20年前に比べて向上しているが、小学生の基礎的運動能力は、運動をしない
子ほど低下の割合が大きいことも明らかになった。
Asahi.comによると、「40〜79歳の中高年層は5年前のデータと比較した。握力や上
体起こしなどのテストの合計点がすべての年代で5年前を上回った。また、中高年層
では「体力年齢」が実際よりも若い人の割合が増えた。特に50〜54歳の男性は、体力
年齢の方が若い人が41.1%にのぼり、5年前より11ポイント増加した。調査にあたっ
た青木純一郎・順天堂大副学長(運動生理学)は「健康管理のための運動が、単なる
ブームを超えて中高年の生活に根付き始めたのでは」とみている。6〜19歳の青少年
層では、走る・跳ぶ・投げるの基礎的運動能力と握力で85年前後から続く低下傾向は
今回も変わらなかった。小学生については、運動する頻度に分けて体力格差を分析。
体育の授業時間を除き、運動・スポーツを「週1日以上」する層と、「週1日未満」
の層に分けた。6歳の時点ではほとんど差はないが、年齢が進むに連れて差が開き、
11歳では全項目でよく運動をする層が高得点となった。だが、20年前の11歳と比較し
たところ、運動する、しないにかかわらず基礎的運動能力が低下した。」この調査
は、64年から毎年行われ、今回は全国の6〜79歳の男女7万1896人のデータを分析した
結果だという。
先月の14日に厚生労働省が発表した全国高齢者名簿(長寿番付)では、先月末まで
に100歳以上になるお年寄りは昨年を2477人上回り、過去最多の2万3038人となったと
新聞に載っていた。元気で長生きをされるお年寄りが増えたことで、日本人の平均寿
命が80歳を超える結果につながっているのかもしれないと、その新聞記事を見ながら
そんなことを考えていた私の元に、一本の訃報が飛び込んで来た。
娘の同級生のお父さんだった、まだ40代という若さだった。糖尿病を持っていて、
最近あまり体調がすぐれないらしいということは聞いていたのだが、こんなに早く亡
くなってしまうとは思っていなかった。そういえばここ数年、私は長寿をまっとうし
たと言えるような方の葬儀には出席したことがない。皆、40代から60代とまだ働き盛
りと言える方ばかりだ。国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料で死亡率に
よってみた死因順位をみてみると(http://www1.ipss.go.jp/tohkei/index-tj.htm)
1位が悪性新生物(ガン等)、2位心疾患、3位脳血管疾患と続く。100歳以上のお年寄
りが2万人を超え、平均寿命も80歳以上になったのであれば、死因が老衰と診断され
る人が多いのではないかと思われるが、老衰は、5位の不慮の事故、6位の自殺に次ぐ
7位であった。寿命は延びたものの、何らかの病に侵される方が多く、死因として老
衰と診断される方が少なくなったのかもしれないが、事故や自殺で亡くなる方よりも
割合が低いことに驚いたが、確かに私の周りでここ数年に亡くなった方の殆どが、ガ
ンなどの病気が原因だった。
単純に亡くなった方の年齢と人数だけから平均寿命を算出するのだとしたら、8割
の方が60代までに亡くなっていたとしても、そこに100歳を超える方々の数字が入っ
ただけで、平均寿命は10歳程度上がってしまうことになる。実際には、そこまで極端
なことはないと思うが、ガンなどの病気の進行は、年齢が若く元気な人ほど早いとい
う。現に私の両親も、それぞれ50代と60代という若さで発病して亡くなっている。こ
のまま行けば、日本は単純な少子高齢化社会ではなく、働き盛りである中高年の人口
までもが減少して、過疎化社会になってしまうのではないかと不安になった。
先日も年金法の改正で、少子化による人口比率の変化によって、年金の負担額が割
り出されていたが、現在の人口の割合や比率だけを見て算出した推移予測値を鵜呑み
にして、それらのことを決めてしまってもいいのだろうかという疑問が、人口統計資
料を見ながら沸いてきた。