2004 10/20 08:17
Category : 日記
日本プロ野球組織(NPB=日本野球機構)への新規参入を申請しているIT関連
企業ライブドア(堀江貴文社長)、楽天(三木谷浩史社長)に対する2回目のヒアリ
ング(聴聞会)が14日、東京都内のホテルであり、インターネットの成人向けサイ
トに対する質問がライブドアに集中した。「公共財としてふさわしい企業、球団か」
という審査項目があり、審査に大きな影響を及ぼす可能性がある。清武委員(巨人球
団代表)が、NPBに投書があり、ライブドアの検索サイトから簡単に違法画像を見
られたことを指摘。「見つけたら削除しているが、すべて削除するのは無理」とする
堀江氏に「容認するのか?」と詰め寄った。両社が運営するインターネットのサイト
から成人向けサイトにつながることが指摘された。楽天は、クレジットカード決済を
導入して、本人の年齢確認などを厳密にしているとし、「青少年が見られない仕組
み」と説明した。一方、ライブドアは「違法画像を含むサイトを見つけたら排除して
いるが、いたちごっこ。インターネットのサービスをやる以上、現状では(対応は)
難しい」とした。(asahi.comより)
インターネットで検索サイトを利用したことのある方ならご存知だと思うが、実際
はライブドアだけではなく、楽天が運営する検索サイトinfoseekからも成人向けサイ
トへの接続は可能であるが、質問はライブドアに集中したという。これを受けてライ
ブドアでは、早速接続窓口となる画面から「アダルト」の項目を削除するなどの対策
を取った。年頃の子どもを持つ母親の私からすれば、理由はどうであれ、あまりにも
容易にアダルトサイトへ接続できてしまうという現状を、少しでも改善する方向に動
いたことはいいことだと思う。しかしその動きが、今回のようなことにあること起因
していることには疑問を感じてしまう。
これは私がまだ学生時代の話。通学途中の電車内で、野球チームを所有している新
聞社が発行しているスポーツ新聞を持った男性を居合わせた。スポーツ新聞には、成
人向けの記事や広告がたくさん掲載されている。その男性は、なんと狭い車内で私の
顔の前に、その成人向けの記事を向けた形でスポーツ新聞を読み始めた。ネット上の
サイトのように無修正というわけではないが、当時高校生だった私にとっては、身動
きの出来ない状況でとても嫌な思いをした。しかも私の隣には、ランドセルを背負っ
た小学生の男の子までいたのだ。しかも、同じような思いはその後数回経験してい
る。もしかしたら、私のほかにも同じような経験をされた方はいらっしゃるかもしれ
ない。
そんな公共の場で、成人向けの記事をわざと広げる人が無神経なだけなのだと言っ
てしまえばそれまでなのかもしれないが、私からみたら、スポーツの情報を伝えるた
めの新聞に、成人向けの記事を堂々と掲載していることに疑問を覚える。しかも、ス
ポーツ新聞を購入するにあたって、身分証明書等で年齢の確認を受けたという話は聞
いたことがなく、電車の車内などに放置されたスポーツ新聞が、子ども達の手に渡る
可能性も否めない。実は、私はその嫌な体験をしたあとに、そのスポーツ新聞を発行
している新聞社に、「こんな嫌な経験をしたので、スポーツ新聞の成人向け記事をど
うにかして欲しい」という旨の投書をした。しかし、新聞社からは何の返事もなく、
当然のことながら改善をされたということも聞かない。今回のように、成人向けサイ
トに接続できてしまうことが、公共財としての健全性に欠けるのだとしたら、スポー
ツ新聞に掲載されてるい記事も削除するべきではないのだろうか?と私は思う。
しかし、一番問題なのは、今回のやり取りの一部始終は、大人だけはなく子ども達
も注目していることを、NPBが意識していないという点だと思う。アダルトサイト
への接続の簡易性云々の問題ではなく、多くの報道でも言われているが、NPBのラ
イブドアと楽天に対する対応に、あまりにも違いがあるということを、子ども達が感
じているのだ。同じ内容の質問をする場合でも、質問文は同じではないことで、答え
方も変わり印象も変わる。それは私の目からみても、公共の場で平然と行われている
「いじめ」を見ているような気持ちになる。子ども達がどちらの企業を応援している
かにもよるのかも知れないが、このように多くの人の目からみて、明らかに一方に肩
入れしているように感じられる方法で審査をしても、その結果を公平な判断の元で下
されたものだとは受け取りづらくなるのではないだろうか?
今回の一連の審査を見ていて、こんなところでも、NPBはファンの目やファン自
体を無視してしまっていることにまだ気がつかないでいるのだという思いを、抱かず
にはいられなかった。
企業ライブドア(堀江貴文社長)、楽天(三木谷浩史社長)に対する2回目のヒアリ
ング(聴聞会)が14日、東京都内のホテルであり、インターネットの成人向けサイ
トに対する質問がライブドアに集中した。「公共財としてふさわしい企業、球団か」
という審査項目があり、審査に大きな影響を及ぼす可能性がある。清武委員(巨人球
団代表)が、NPBに投書があり、ライブドアの検索サイトから簡単に違法画像を見
られたことを指摘。「見つけたら削除しているが、すべて削除するのは無理」とする
堀江氏に「容認するのか?」と詰め寄った。両社が運営するインターネットのサイト
から成人向けサイトにつながることが指摘された。楽天は、クレジットカード決済を
導入して、本人の年齢確認などを厳密にしているとし、「青少年が見られない仕組
み」と説明した。一方、ライブドアは「違法画像を含むサイトを見つけたら排除して
いるが、いたちごっこ。インターネットのサービスをやる以上、現状では(対応は)
難しい」とした。(asahi.comより)
インターネットで検索サイトを利用したことのある方ならご存知だと思うが、実際
はライブドアだけではなく、楽天が運営する検索サイトinfoseekからも成人向けサイ
トへの接続は可能であるが、質問はライブドアに集中したという。これを受けてライ
ブドアでは、早速接続窓口となる画面から「アダルト」の項目を削除するなどの対策
を取った。年頃の子どもを持つ母親の私からすれば、理由はどうであれ、あまりにも
容易にアダルトサイトへ接続できてしまうという現状を、少しでも改善する方向に動
いたことはいいことだと思う。しかしその動きが、今回のようなことにあること起因
していることには疑問を感じてしまう。
これは私がまだ学生時代の話。通学途中の電車内で、野球チームを所有している新
聞社が発行しているスポーツ新聞を持った男性を居合わせた。スポーツ新聞には、成
人向けの記事や広告がたくさん掲載されている。その男性は、なんと狭い車内で私の
顔の前に、その成人向けの記事を向けた形でスポーツ新聞を読み始めた。ネット上の
サイトのように無修正というわけではないが、当時高校生だった私にとっては、身動
きの出来ない状況でとても嫌な思いをした。しかも私の隣には、ランドセルを背負っ
た小学生の男の子までいたのだ。しかも、同じような思いはその後数回経験してい
る。もしかしたら、私のほかにも同じような経験をされた方はいらっしゃるかもしれ
ない。
そんな公共の場で、成人向けの記事をわざと広げる人が無神経なだけなのだと言っ
てしまえばそれまでなのかもしれないが、私からみたら、スポーツの情報を伝えるた
めの新聞に、成人向けの記事を堂々と掲載していることに疑問を覚える。しかも、ス
ポーツ新聞を購入するにあたって、身分証明書等で年齢の確認を受けたという話は聞
いたことがなく、電車の車内などに放置されたスポーツ新聞が、子ども達の手に渡る
可能性も否めない。実は、私はその嫌な体験をしたあとに、そのスポーツ新聞を発行
している新聞社に、「こんな嫌な経験をしたので、スポーツ新聞の成人向け記事をど
うにかして欲しい」という旨の投書をした。しかし、新聞社からは何の返事もなく、
当然のことながら改善をされたということも聞かない。今回のように、成人向けサイ
トに接続できてしまうことが、公共財としての健全性に欠けるのだとしたら、スポー
ツ新聞に掲載されてるい記事も削除するべきではないのだろうか?と私は思う。
しかし、一番問題なのは、今回のやり取りの一部始終は、大人だけはなく子ども達
も注目していることを、NPBが意識していないという点だと思う。アダルトサイト
への接続の簡易性云々の問題ではなく、多くの報道でも言われているが、NPBのラ
イブドアと楽天に対する対応に、あまりにも違いがあるということを、子ども達が感
じているのだ。同じ内容の質問をする場合でも、質問文は同じではないことで、答え
方も変わり印象も変わる。それは私の目からみても、公共の場で平然と行われている
「いじめ」を見ているような気持ちになる。子ども達がどちらの企業を応援している
かにもよるのかも知れないが、このように多くの人の目からみて、明らかに一方に肩
入れしているように感じられる方法で審査をしても、その結果を公平な判断の元で下
されたものだとは受け取りづらくなるのではないだろうか?
今回の一連の審査を見ていて、こんなところでも、NPBはファンの目やファン自
体を無視してしまっていることにまだ気がつかないでいるのだという思いを、抱かず
にはいられなかった。