2004 09/29 08:38
Category : 日記
今我が家の息子がはまっているゲームに「実況パワフルプロ野球11」というのがあ
る。テレビゲームには、ドラゴンクエストなどのように、冒険の旅をするロールプレイ
ング。テトリスなどのようなパズルや、銃など撃って点数を稼ぐシューティングなど
のいろいろなものがあるが、このパワプロと呼ばれる息子がはまっているゲームは、
シミュレーションと呼ばれる育成ゲームで、実在のプロ野球のチームや選手のデータ
が入ったこのゲームでは、ゲームのプレーヤーが、大学野球の選手となって練習など
で技術を上げてプロ入りを目指すモードや、プロ野球選手になって、引退するまで試
合をするモードと、実在の球団や、自分のオリジナルの球団のオーナーとなって、チ
ームを率いて、日本一を目指すモードがある。昔の野球板とテレビゲームが合体した
ようなものだ。
近鉄とオリックスの合併問題で球界がゆれていた先日までは、息子達は近鉄を率い
てゲームを進めていた。友達と作った野球チームの練習が終わってから、数人の友達
を我が家に呼んでは、ゲームの中の近鉄でどう戦うかをみんなで相談していた。そし
て、見事日本一にしたとうれしそうに私のところに報告に来た。
昨日も、野球の練習を終えてからそのまま数人の友達を我が家に呼び、今度は野球
のゲームに熱中していた。よく聞いてみると、みんなで「頑張れライブドアーズ!」
と声援を送っている。「ライブドアーズ?」と私が聞くと、息子達は振り返り「う
ん、ライブドアの野球チームを作ったんだ」と答えた。息子達が言うには、ライブド
アの野球チームに「ライブドアーズ」と名前をつけてゲームをして、堀江社長の応援
をしているのだという。普通この手のゲームでは、オーナーの名前は自分達の名前を
つけるものなのだが、なんとオーナーの名前まで、堀江さんになっていた。
近鉄とオリックスの合併問題に端を発し、合併を強行するというオーナー側と、絶
対に阻止したいという選手会側の主張が折り合わずに、とうとうストライキにまで発
展してしまったプロ野球。結局、オーナー側が、来期の新規参入を積極に検討すると
いう形で一応の解決をみたわけだが。その解決の糸口になったのは、合併問題が浮上
した当初から、新規参入に真っ先に手を上げたライブドアの堀江社長の勇気ある行動
だろう。
その後、皆さんもご存知のとおり、堀江社長はプロ野球のオーナー達から、「知ら
ない人だ」というだけで門前払いのような扱いを受ける。しかし、そのたびにくじけ
ることなく、仙台球場を本拠地にした新規球団の設立を申請した。その姿が、息子達
の目から見ると、大人の手を借りずに自分達でチームを組み、練習場所から練習メ
ニューまで、全てを自分達だけでやっている自分達と重なって見えたのだろう。つい
この前まで、「金メダリストの北島選手に会ってみたい!」と話していたのだが、
「おれ絶対堀江社長に会ってみたい!」と言い出すまでになった。その理由は、堀江
社長が「新規参入したチームは、初めは弱いかもしれないけど、いつかは優勝を狙え
るチームにしたい」と話していたからだという。つまり、今自分達が熱中している
ゲームと同じ事を、実践しようとしている堀江社長に共感したのかもしれない。
ところがそこへ、急に同じIT企業の楽天市場の三木谷社長が同じ仙台を本拠地にし
て新規参入すると名乗りを上げて来た。楽天といえば、IT業界でも最高峰に位置する
企業だ。子ども達に、「なんで今頃あんなこと言って来るの?」と息子に聞かれた
が、私には答えようが無かった。新しいアイデアと独自性が売り物のIT業界のトップ
といっても良いような三木谷さんが、まるで他人のふんどしで相撲を取るようなこと
をなぜするのか、私には理解ができないからだ。それが経営というもので、勝算が無
ければ参入はしてこないのかもしれない。また、そのような経営手腕があったからこ
そ、今日の楽天があるのかもしれない。逆に言えば、先に仙台を本拠地にと言った堀
江社長のプランは正しかったということなのかもしれない。
テレビのニュースなどで会社の資産額の違いを報じているので、経済のことに詳し
くない子ども達でも、ライブドアと楽天の会社の大きさの違いはわかるのだろう。そ
の結果息子達は、自分達のヒーローである堀江社長のことを少しでも応援したいと思
ったのらしい。しかし、ライブドアという会社は、世間一般の企業から見たら、決し
て引けを取るような企業ではないと思う。
楽天の三木谷さんは、今のプロ野球のオーナー達とも面識があるという、経営のた
めのアドバイザーとしてもそうそうたる面々をそろえているという。しかしそれで、
旧態然とした今のプロ野球界を改革することが出来るのだろうか。今まで、有名だか
らというような、表面的な部分や肩書きなどだけでオーナーを決め、なあなあでやっ
てきた結果が、今のプロ野球界の現状を作ってしまったはずである。三木谷さんは、
今までのオーナー達と同じ事をしようとは思っていないとは思うが、新しい一歩を踏
み出そうとするならば、もっと新しい視点やプランをもって行動できる新しい風を入
れなくてはいけないのではないだろうか。そういう意味では、堀江社長の率いる新し
いチームは、今のプロ野球界に必要なチームではないかと私は思う。
息子達が率いたライブドアーズは、見事日本一に輝いたらしい。来期、本当にライ
ブドアーズの活躍が見られることを祈って、息子達は次のシーズンも優勝させるべ
く、チームのみんなと頑張っている。
る。テレビゲームには、ドラゴンクエストなどのように、冒険の旅をするロールプレイ
ング。テトリスなどのようなパズルや、銃など撃って点数を稼ぐシューティングなど
のいろいろなものがあるが、このパワプロと呼ばれる息子がはまっているゲームは、
シミュレーションと呼ばれる育成ゲームで、実在のプロ野球のチームや選手のデータ
が入ったこのゲームでは、ゲームのプレーヤーが、大学野球の選手となって練習など
で技術を上げてプロ入りを目指すモードや、プロ野球選手になって、引退するまで試
合をするモードと、実在の球団や、自分のオリジナルの球団のオーナーとなって、チ
ームを率いて、日本一を目指すモードがある。昔の野球板とテレビゲームが合体した
ようなものだ。
近鉄とオリックスの合併問題で球界がゆれていた先日までは、息子達は近鉄を率い
てゲームを進めていた。友達と作った野球チームの練習が終わってから、数人の友達
を我が家に呼んでは、ゲームの中の近鉄でどう戦うかをみんなで相談していた。そし
て、見事日本一にしたとうれしそうに私のところに報告に来た。
昨日も、野球の練習を終えてからそのまま数人の友達を我が家に呼び、今度は野球
のゲームに熱中していた。よく聞いてみると、みんなで「頑張れライブドアーズ!」
と声援を送っている。「ライブドアーズ?」と私が聞くと、息子達は振り返り「う
ん、ライブドアの野球チームを作ったんだ」と答えた。息子達が言うには、ライブド
アの野球チームに「ライブドアーズ」と名前をつけてゲームをして、堀江社長の応援
をしているのだという。普通この手のゲームでは、オーナーの名前は自分達の名前を
つけるものなのだが、なんとオーナーの名前まで、堀江さんになっていた。
近鉄とオリックスの合併問題に端を発し、合併を強行するというオーナー側と、絶
対に阻止したいという選手会側の主張が折り合わずに、とうとうストライキにまで発
展してしまったプロ野球。結局、オーナー側が、来期の新規参入を積極に検討すると
いう形で一応の解決をみたわけだが。その解決の糸口になったのは、合併問題が浮上
した当初から、新規参入に真っ先に手を上げたライブドアの堀江社長の勇気ある行動
だろう。
その後、皆さんもご存知のとおり、堀江社長はプロ野球のオーナー達から、「知ら
ない人だ」というだけで門前払いのような扱いを受ける。しかし、そのたびにくじけ
ることなく、仙台球場を本拠地にした新規球団の設立を申請した。その姿が、息子達
の目から見ると、大人の手を借りずに自分達でチームを組み、練習場所から練習メ
ニューまで、全てを自分達だけでやっている自分達と重なって見えたのだろう。つい
この前まで、「金メダリストの北島選手に会ってみたい!」と話していたのだが、
「おれ絶対堀江社長に会ってみたい!」と言い出すまでになった。その理由は、堀江
社長が「新規参入したチームは、初めは弱いかもしれないけど、いつかは優勝を狙え
るチームにしたい」と話していたからだという。つまり、今自分達が熱中している
ゲームと同じ事を、実践しようとしている堀江社長に共感したのかもしれない。
ところがそこへ、急に同じIT企業の楽天市場の三木谷社長が同じ仙台を本拠地にし
て新規参入すると名乗りを上げて来た。楽天といえば、IT業界でも最高峰に位置する
企業だ。子ども達に、「なんで今頃あんなこと言って来るの?」と息子に聞かれた
が、私には答えようが無かった。新しいアイデアと独自性が売り物のIT業界のトップ
といっても良いような三木谷さんが、まるで他人のふんどしで相撲を取るようなこと
をなぜするのか、私には理解ができないからだ。それが経営というもので、勝算が無
ければ参入はしてこないのかもしれない。また、そのような経営手腕があったからこ
そ、今日の楽天があるのかもしれない。逆に言えば、先に仙台を本拠地にと言った堀
江社長のプランは正しかったということなのかもしれない。
テレビのニュースなどで会社の資産額の違いを報じているので、経済のことに詳し
くない子ども達でも、ライブドアと楽天の会社の大きさの違いはわかるのだろう。そ
の結果息子達は、自分達のヒーローである堀江社長のことを少しでも応援したいと思
ったのらしい。しかし、ライブドアという会社は、世間一般の企業から見たら、決し
て引けを取るような企業ではないと思う。
楽天の三木谷さんは、今のプロ野球のオーナー達とも面識があるという、経営のた
めのアドバイザーとしてもそうそうたる面々をそろえているという。しかしそれで、
旧態然とした今のプロ野球界を改革することが出来るのだろうか。今まで、有名だか
らというような、表面的な部分や肩書きなどだけでオーナーを決め、なあなあでやっ
てきた結果が、今のプロ野球界の現状を作ってしまったはずである。三木谷さんは、
今までのオーナー達と同じ事をしようとは思っていないとは思うが、新しい一歩を踏
み出そうとするならば、もっと新しい視点やプランをもって行動できる新しい風を入
れなくてはいけないのではないだろうか。そういう意味では、堀江社長の率いる新し
いチームは、今のプロ野球界に必要なチームではないかと私は思う。
息子達が率いたライブドアーズは、見事日本一に輝いたらしい。来期、本当にライ
ブドアーズの活躍が見られることを祈って、息子達は次のシーズンも優勝させるべ
く、チームのみんなと頑張っている。