2004 08/11 09:38
Category : 日記
今年も終戦の日が近づいてきて、テレビでは戦争を描いたドラマなどが放送されて
いる。先日も、沖縄戦を題材にしたドラマを家族で観ていた。
私の両親は二人とも昭和一桁の生まれで、父は15歳の時に自ら少年飛行兵へ志願し
たので、私は耳にタコができるほど、戦争の悲惨さや当時の苦労などを聞かされてい
る。しかし、その両親も他界してしまった今、子供たちに実感を持って戦争の悲惨さ
などを伝えるには、テレビのドラマのほうがいいのかもしれない。ドラマを見ていた
息子は、戦争があったという事実を、ドラマの描写と私が父や母から聞いた話しを一
緒に聞きながら実感したようだった。
そのドラマを見て数日後のこと、今回中国で行われたサッカーのアジアカップで、
日本チームやサポーターに向けてのブーイング騒動が起こった。しかし息子にとって
は、なぜそんなにブーイングを受けるのかが理解できないらしく、私に「なんであん
なことしてくるの?」と聞いてきた。
私の住んでいる街は、ローカル線の駅に程近い商店街を中心に住宅地が広がってい
るいわゆる下町である。最近は、肌の色の違う人たちをよく目にするようになった。
当然、子供たちが通う学校も、普通の公立の学校とは思えないほど、色々な肌の色を
した子供たちが通っているのだ。つまり息子にとっては、アメリカ人の子も中国人の
子も、仲良く楽しく遊べる友達であって、決して憎みあうような存在ではないのだ。
息子なりに過去に戦争があったことは理解しているようだが、それはもう過去のこと
で、今はもう国交も回復しているのだから、今の自分達には関係が無いことだと思っ
ているのだと思う。
私は子供たちに、過去の戦争であったことを、私が知っている限りの事実を話して
聞かせた。私が知っていることが、過去に起こったことのすべては無いかもしれない
が、事実は事実として、子供たち単なる授業としての歴史ではなく、もっと実感を持
って認識をしておく必要があると思ったからだ。話を聞き終わった息子は、理解でき
たのかできなかったか?ただ神妙な顔をして、「ふ〜ん」と言っただけだった。
今回中国で起きたブーイング騒動は、日本と中国のそれぞれの国の過去の歴史に対
しての教育の差が出たのだ思う。戦争が過去のものとして風化しつつある日本の現状
をよしとするつもりは無いが、今回の中国のブーイング騒動のように、そのことだけ
にとらわれて、すべてを判断し行動を起こしてしまうのも考えものである。今回の事
件は、子供たちへの過去の事実の伝え方、教育の仕方の難しさを浮き彫りにした事件
であるとともに、私たちに、戦争は決して風化させてはいけない事実であるのだとい
うことを、改めて認識させることにもなったと思う。
スポーツや芸術には国境がないとよく言われるが。今回ブーイング騒ぎを起こして
しまった、中国人たちにが、今回の事件を冷静に振り返ってもらい、4年後北京で開
かれるオリンピックは、安全にかつ友好的な雰囲気の中で開催されることを、心から
願っている。
いる。先日も、沖縄戦を題材にしたドラマを家族で観ていた。
私の両親は二人とも昭和一桁の生まれで、父は15歳の時に自ら少年飛行兵へ志願し
たので、私は耳にタコができるほど、戦争の悲惨さや当時の苦労などを聞かされてい
る。しかし、その両親も他界してしまった今、子供たちに実感を持って戦争の悲惨さ
などを伝えるには、テレビのドラマのほうがいいのかもしれない。ドラマを見ていた
息子は、戦争があったという事実を、ドラマの描写と私が父や母から聞いた話しを一
緒に聞きながら実感したようだった。
そのドラマを見て数日後のこと、今回中国で行われたサッカーのアジアカップで、
日本チームやサポーターに向けてのブーイング騒動が起こった。しかし息子にとって
は、なぜそんなにブーイングを受けるのかが理解できないらしく、私に「なんであん
なことしてくるの?」と聞いてきた。
私の住んでいる街は、ローカル線の駅に程近い商店街を中心に住宅地が広がってい
るいわゆる下町である。最近は、肌の色の違う人たちをよく目にするようになった。
当然、子供たちが通う学校も、普通の公立の学校とは思えないほど、色々な肌の色を
した子供たちが通っているのだ。つまり息子にとっては、アメリカ人の子も中国人の
子も、仲良く楽しく遊べる友達であって、決して憎みあうような存在ではないのだ。
息子なりに過去に戦争があったことは理解しているようだが、それはもう過去のこと
で、今はもう国交も回復しているのだから、今の自分達には関係が無いことだと思っ
ているのだと思う。
私は子供たちに、過去の戦争であったことを、私が知っている限りの事実を話して
聞かせた。私が知っていることが、過去に起こったことのすべては無いかもしれない
が、事実は事実として、子供たち単なる授業としての歴史ではなく、もっと実感を持
って認識をしておく必要があると思ったからだ。話を聞き終わった息子は、理解でき
たのかできなかったか?ただ神妙な顔をして、「ふ〜ん」と言っただけだった。
今回中国で起きたブーイング騒動は、日本と中国のそれぞれの国の過去の歴史に対
しての教育の差が出たのだ思う。戦争が過去のものとして風化しつつある日本の現状
をよしとするつもりは無いが、今回の中国のブーイング騒動のように、そのことだけ
にとらわれて、すべてを判断し行動を起こしてしまうのも考えものである。今回の事
件は、子供たちへの過去の事実の伝え方、教育の仕方の難しさを浮き彫りにした事件
であるとともに、私たちに、戦争は決して風化させてはいけない事実であるのだとい
うことを、改めて認識させることにもなったと思う。
スポーツや芸術には国境がないとよく言われるが。今回ブーイング騒ぎを起こして
しまった、中国人たちにが、今回の事件を冷静に振り返ってもらい、4年後北京で開
かれるオリンピックは、安全にかつ友好的な雰囲気の中で開催されることを、心から
願っている。