後を断たない、幼児の事故
 先日、2歳の女の子が交通事故に遭って命を落としたというニュースが流れてい
た。24日午後9時20分ごろ、大分市下判田の国道10号線の交差点で、2歳10か月の女児
が、会社員男性の乗用車にはねられ、約7時間後に外傷性ショックで死亡した。女児
は台車に乗って道路を横断中で、台車を押していた近くの男児(2歳5か月)にけがは
なかった。県警大分南署の調べによると、事故にあった女児と男児の親同士は知り合
いで、両親ら計6人でパチンコ店に来ていた。玉を運ぶ台車で遊んでいて、店内から
道路に出たらしい。運転していた男性は「青信号で交差点を通過中、二人が右側から
出てきた。ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているという。(6/25読売
新聞より)

 このニュースを耳にした時、私は背筋が寒くなるのを感じた。じつは、そのすこし
前に、同じような場面に遭遇したからだ。場所は我家のマンションの玄関前だった。
そこは、幅4mほどの道路と細い横道がT字路になっている。横道の奥には、我家も
お世話になった保育園がある。その保育園の園児らしき子が、その道を横断しようと
していたところをみかけたのだ。3〜4歳の男の子だったのだが、道路の向こうから
車がきているのにも関わらずいきなり横断し始めた。後からは、母親らしき人がその
子の名前を大声で叫ぶ声と「危ない!」という声が聞こえた。

 たまたま、車のドライバーさんが、子どもが飛び出してくることを予測してかなり
減速していたので、男の子とぶつかる直前で車を止めてくれ男の子は怪我をすること
も無かったが、普通の速度で走っていたら私はその事故の目撃者になってしまうとこ
ろだった。しかし、その後の光景の方がもっと私には信じがたいものになった。道路
の反対側から火がついたように大声で怒鳴っている母親の声に、へらへらと笑って答
える男の子の姿だった。私も、2歳違いの二人の子ども達を何年間もこの保育園に送
り迎えしていた経験があるが、このT字路では危険回避から子ども達の手を決して離
さなかった記憶が有る。

 しかしその母親は、大声では怒鳴って注意しただけで、走って子供を止めるわけで
もなく、子どもに駆けよって怪我の有無を確認することもしなかったのだ。親の不注
意で子どもが犠牲になってしまう場合、犠牲になってしまった子どもはかわいそうだ
と思う。また、自分の不注意で子どもを失ってしまった親も心に傷を負うことになる
かもしれない。しかし、その事故を起こしてしまったドライバーは、突然飛び出され
たにも関わらず、加害者になってしまうのだ。もし、事故の状況などが考慮され罪を
問われることは免れたとしても、自分が子どもを轢いてしまったという事実は、心に
深い傷になるかもしれない。また、私のようにその事故を目撃してしまった人がいた
としたら、その人も同じように心に傷を負うことになるかもしれないのだ。

 基本的に、子どもは何をするか分からないところがある。また、大人にとっては何
気ないものでも、充分遊び道具として活用してしまう場合もある。その大人にはない
発想は、時には大人にとっての死角になってしまうのだ。だとしたら、幼児を事故の
危険にさらさないためには、やはり幼児からは手や目を離さないようにすることしか
対策はないだろうと思う。連日のように流される、幼児が犠牲になる事故のニュース
を、小さいお子さんをお持ちの親御さん達は、対岸の火事とは思わず、自分達の日常
も見直すようにして欲しいと思う。

編集 ウンコマン」 : あのですねえまずようじを家の外に出すというこんたんがしりたいです!!幼児は悪魔です