2004 06/16 08:46
Category : 日記
小学6年生になる息子が、学校から帰宅するなり私にカッターナイフを預けに来た。
学校でカッターナイフを持って帰るように言われたのだという。佐世保で起きた事件
の凶器にカッターナイフが使われた事を受けて、学校はカッターナイフを危険物とし
て取扱う事にしたらしい。
他にも、今回の加害者女児の好きな本の中に、バトルロワイヤルなどの過激な殺人
シーンが出てくる物があり、その過激な描写も事件の引き金になっているのではない
かという報道もある。実は息子も、少し前まで、ゾンビや怪物を倒す描写が過激で有
名なゲームをやっていた事があった。私は、そのあまりにリアルで過激な描写を見
て、(いくらコンピュータの技術が進んだと言っても、たかがゲームでここまでリア
ルに表現する必要があるだろうか?)とも思ったことがあった。もしかしたら、その
ゲームの影響を息子も受けていて、加害者女児と同い年の息子も、同じようなことを
考えているのではないか?と不安になった。
また、犯行動機に、ネットの掲示板の書きこみによるトラブル物があったとされてい
る。確かに、ネットでのコミュニケーションでは、日常的に直接会って取るコミュニ
ケーションの場合よりもニュアンスが伝わりにくい。また、送り手と受け手との間
で、言葉の解釈に温度差があった場合には、誤解やトラブルを産みやすいのは確か
だ。ただ、今回の加害者と被害者はクラスメイトである。クラスという密室の中で、
そのトラブルが煮詰まってしまったことも事件を大きくする要因になったのではない
か、という説もある。
実は先日、息子が学校に行きたくないと言った事があった。クラスの数人の子がいじ
めてくるのが嫌だというのだ。その前日、息子は膝を大きく擦りむいて帰って来た。
鬼ごっこの最中、物陰に隠れていた息子が他の所へ動こうとした時、突然後から突き
飛ばされて転んだのだという。慌てて振り向くと、いじめてくるグループの子数人が
立っていて、実際に誰が押して来たのかは分からなかったらしい。
息子はその後しばらく学校へ行くことが出来なかった。しかし、連絡を受けた担任の
先生がすぐにクラスで話しをしてくれたおかげでいじめは一応収まった。心配して毎
日迎えに来てくれる子もいたために今では元気に登校しているが、そんな事があった
ばかりなので、私はあえて息子に尋ねてみた「ねえ、誰か学校の友達で、凄く頭にく
る子がいて、その子を殺したいとかって思った事ある?」。 息子は「殺したいなん
て思うわけないじゃん。それに、ちょっと包丁で指を切っても、あんなに血が出て痛
いんだよ?あり得ないよそんなの」と答えた。「じゃあ、もし、うんと頭に来る子が
いたら、どうする?」と聞くと。「多分ケンカになるね。オレは男だから、もしかし
たら取っ組み合いになるかもしれないけどさ」と答えた。
続いて私は「そう言えば、この前までやってたゾンビを倒すゲームやらないね?」と
聞いた。すると息子は「だって、ゾンビを打ったり倒したりすると、ママが隣りで
『痛い、痛い』ってうるさいんだもん」と言った。私が「あのゲーム、リアルで凄く
痛そうなんだよね」と私が言うと。息子は「まあね」とちょっと笑いながら言った。
カッターナイフもネットもゲームも、道具であり使うのは人間である。つまり、それ
を使ったり利用したりする人や、その人の気持ちによってどうにでもなるものだ。だ
としたら、カッターナイフやネットやゲームを子ども達から取り上げただけでは、こ
のような事件の再発を防ぐ事は出来ないと思う。それよりも先に、子ども達に人との
接し方や心の持ちようなどを教える必要があると思う。
誰かに対して嫌だと思う事があるなら、直接その事を伝える等して、それを解消する
ための方法を探るべきである。それによってケンカをしてしまったら、仲直りをすれ
ば良いのだ。その時に、親が子どもの心の中にある気持ちやストレスを一度受けとめ
てあげたり、問題解決のためのアドバイスをしていけばいい。そのためには、親子の
間で普段からコミュニケーションがきちんと取れている必要があると思う。そして、
子ども達はケンカや仲直りを繰り返し、自分の心や相手の心が傷ついたり、傷つけて
しまったこと感じながら、他人とのコミュニケーションの仕方や、自分の気持ちの折
り合いのつけ方を学んでいくのだと思うから。
学校でカッターナイフを持って帰るように言われたのだという。佐世保で起きた事件
の凶器にカッターナイフが使われた事を受けて、学校はカッターナイフを危険物とし
て取扱う事にしたらしい。
他にも、今回の加害者女児の好きな本の中に、バトルロワイヤルなどの過激な殺人
シーンが出てくる物があり、その過激な描写も事件の引き金になっているのではない
かという報道もある。実は息子も、少し前まで、ゾンビや怪物を倒す描写が過激で有
名なゲームをやっていた事があった。私は、そのあまりにリアルで過激な描写を見
て、(いくらコンピュータの技術が進んだと言っても、たかがゲームでここまでリア
ルに表現する必要があるだろうか?)とも思ったことがあった。もしかしたら、その
ゲームの影響を息子も受けていて、加害者女児と同い年の息子も、同じようなことを
考えているのではないか?と不安になった。
また、犯行動機に、ネットの掲示板の書きこみによるトラブル物があったとされてい
る。確かに、ネットでのコミュニケーションでは、日常的に直接会って取るコミュニ
ケーションの場合よりもニュアンスが伝わりにくい。また、送り手と受け手との間
で、言葉の解釈に温度差があった場合には、誤解やトラブルを産みやすいのは確か
だ。ただ、今回の加害者と被害者はクラスメイトである。クラスという密室の中で、
そのトラブルが煮詰まってしまったことも事件を大きくする要因になったのではない
か、という説もある。
実は先日、息子が学校に行きたくないと言った事があった。クラスの数人の子がいじ
めてくるのが嫌だというのだ。その前日、息子は膝を大きく擦りむいて帰って来た。
鬼ごっこの最中、物陰に隠れていた息子が他の所へ動こうとした時、突然後から突き
飛ばされて転んだのだという。慌てて振り向くと、いじめてくるグループの子数人が
立っていて、実際に誰が押して来たのかは分からなかったらしい。
息子はその後しばらく学校へ行くことが出来なかった。しかし、連絡を受けた担任の
先生がすぐにクラスで話しをしてくれたおかげでいじめは一応収まった。心配して毎
日迎えに来てくれる子もいたために今では元気に登校しているが、そんな事があった
ばかりなので、私はあえて息子に尋ねてみた「ねえ、誰か学校の友達で、凄く頭にく
る子がいて、その子を殺したいとかって思った事ある?」。 息子は「殺したいなん
て思うわけないじゃん。それに、ちょっと包丁で指を切っても、あんなに血が出て痛
いんだよ?あり得ないよそんなの」と答えた。「じゃあ、もし、うんと頭に来る子が
いたら、どうする?」と聞くと。「多分ケンカになるね。オレは男だから、もしかし
たら取っ組み合いになるかもしれないけどさ」と答えた。
続いて私は「そう言えば、この前までやってたゾンビを倒すゲームやらないね?」と
聞いた。すると息子は「だって、ゾンビを打ったり倒したりすると、ママが隣りで
『痛い、痛い』ってうるさいんだもん」と言った。私が「あのゲーム、リアルで凄く
痛そうなんだよね」と私が言うと。息子は「まあね」とちょっと笑いながら言った。
カッターナイフもネットもゲームも、道具であり使うのは人間である。つまり、それ
を使ったり利用したりする人や、その人の気持ちによってどうにでもなるものだ。だ
としたら、カッターナイフやネットやゲームを子ども達から取り上げただけでは、こ
のような事件の再発を防ぐ事は出来ないと思う。それよりも先に、子ども達に人との
接し方や心の持ちようなどを教える必要があると思う。
誰かに対して嫌だと思う事があるなら、直接その事を伝える等して、それを解消する
ための方法を探るべきである。それによってケンカをしてしまったら、仲直りをすれ
ば良いのだ。その時に、親が子どもの心の中にある気持ちやストレスを一度受けとめ
てあげたり、問題解決のためのアドバイスをしていけばいい。そのためには、親子の
間で普段からコミュニケーションがきちんと取れている必要があると思う。そして、
子ども達はケンカや仲直りを繰り返し、自分の心や相手の心が傷ついたり、傷つけて
しまったこと感じながら、他人とのコミュニケーションの仕方や、自分の気持ちの折
り合いのつけ方を学んでいくのだと思うから。