ただ、それだけ。ただ、それだけ
ほんの一言、ただ「ごちそう様」が聞きたかった。

そう、ほんのキモチで良かったから、
「ありがとう」が聞きたかった。

「お疲れ様」の言葉が欲しかった。
ただ、それだけだったのに。

それを望むのはいけないのだろうか。
そんなことを、一生懸命説明して、
理解してもらわなければならないのだろうか?

暮らしていくって、そんなもの。
日常なんてそんなもの。
そう思って諦め続けなくちゃいけないのだろうか?

最初は小さかった、そんな思いは。
私の心のあちこちに、チクチク刺さっていた棘に触って、
だんだん大きくなって来た。
そして、それが一粒零れ落ちてしまったら

もう、抑えることが出来なくなった。
いつまでもいつまでも、止めど無く流れては落ちる小さな雫に
色々な思いが溶けている。

だけど、私以外の誰の目にも
その思いは見えないンだ

なんか、そう思ったら、
また雫が溢れて来た

なんでこんなに寂しくて
なんでこんなに切ないんだろう

私の思いって、なんなんだろう