2003 08/04 08:56
Category : 日記
12歳という思春期の入り口に立つ難しい年頃の子育てに関して、いろいろなメディ
アで取り上げられている事はご存知だと思う。実は我家の長女は、先日の長崎で事件
を起こした少年と同い年である。その事もあり、私は娘の同級生の男の子のお母さん達
に、その胸のうちを聞いてみた。
殆どのお子さんが、私の目から見ても、きちんと育っているという印象があったせい
か、そのお母さん達からも、取り敢えずそんなに切羽詰ったような話は聞かれなかっ
た。それでも、どのお母さんも「今は大丈夫だけど、これから先(子どもが)どうな
るかは、ハッキリ言って分からないけど…。」と将来の子どもに対しての不安を口に
した。
そんな中、一人だけ自分の子も一歩間違えば、自分の子どもにも犯罪を起こしてしまう可
能性があるのではないか。という不安を、ハッキリと抱えているお母さんがいた。他
の子とは違い、小学校の高学年から急に、父親に追い付くほど体が大きくなり、声変
わりなど体の変化も始まった。そして彼女を超えるほどの体格になった頃から、その
子の、反抗期が始まったのだと言う。初めは、学校の様子などを自分からは話さなく
なり、提出物の事などで彼女が話し掛けても、息子は殆ど口を利かなくなってしまっ
たという。
彼女は彼女なりに、いろいろと息子とコミュニケーションを取るために努力をしては
いるのだが、なかなか難しいようだった。彼女は、朝起きてきた時から、すでに息子
が母親を見る眼がキツクて痛く感じるのだと言って、ため息をついていた。もうすぐ
2年を向えようとしている、反抗期の息子との日々に、彼女はかなり疲れているの
だ。「あの子と会話をしようと思う事自体が間違っているんじゃないか?ってそんな
風に最近思うときがあるの」と、肩を落として彼女は語った。
今回話を聞いた数人の中で、落ち付いてきちんと育っていると思われる男の子達の家
庭は、どの家庭でも父親がきちんと子ども達の事に関わっていた。父と息子が共通の
趣味を持っていたり、父親が息子と話す時間を持つなど、父と息子のコミュニケーシ
ョンがきちんと取れているのだ。多分、子育てを母親だけがするのではなく、父親が
関わることで、母と子だけの密室的な子育てにならないで済むのだろう。その事によ
って、子育てのストレスを母親だけが背負い込むこともなく、子ども達も母親のスト
レスからくる、偏った育てられ方をしないで済んでいるようなのだ。また、祖父母や
隣り近所など地域の人達との付合いがある家は、地域にも子どもを見つめる目があ
り、また子ども達も、いろいろな人達との係わり合いを通して学ぶ事があるせいか、
きちんとした社会常識を身につけている事が多かった。
前述の彼女家の場合、息子の反抗期の捕らえ方が、彼女と夫ではかなり違うのだ。そ
の事を夫と話し合おうとしても、なかなか時間を取ってもらうことも出来ず、「子育
てはオマエの仕事だろう」というような夫の姿勢から、きちんと相談に乗ってもらう
ことも出来ないでいるのだという。
子育てには、膨大な労力と忍耐が要る。手のかかる小さな年令の頃はもちろんのこ
と、ある程度の年令になっても、夫婦の協力は必要不可欠だと思われる。しかし、そ
の事を実感として持ち、実行に移している父親はどれだけいるのだろうか?一昔前か
ら見たら、かなりの割合で増えてきているとは思う。現在のような混迷した世の中に
子どもを送り出さなくては行けないことを考えると、やはり母親だけではなく、父親
も子育てにかかるべきなのではないかと思う。また、地域の人達なども含め、出来る
だけ多くの目で子ども達を見つめ、それぞれが様々な形で子ども達と関わっていきな
がら、子ども達を育てて行く必要があるのではないかと、実感した。
アで取り上げられている事はご存知だと思う。実は我家の長女は、先日の長崎で事件
を起こした少年と同い年である。その事もあり、私は娘の同級生の男の子のお母さん達
に、その胸のうちを聞いてみた。
殆どのお子さんが、私の目から見ても、きちんと育っているという印象があったせい
か、そのお母さん達からも、取り敢えずそんなに切羽詰ったような話は聞かれなかっ
た。それでも、どのお母さんも「今は大丈夫だけど、これから先(子どもが)どうな
るかは、ハッキリ言って分からないけど…。」と将来の子どもに対しての不安を口に
した。
そんな中、一人だけ自分の子も一歩間違えば、自分の子どもにも犯罪を起こしてしまう可
能性があるのではないか。という不安を、ハッキリと抱えているお母さんがいた。他
の子とは違い、小学校の高学年から急に、父親に追い付くほど体が大きくなり、声変
わりなど体の変化も始まった。そして彼女を超えるほどの体格になった頃から、その
子の、反抗期が始まったのだと言う。初めは、学校の様子などを自分からは話さなく
なり、提出物の事などで彼女が話し掛けても、息子は殆ど口を利かなくなってしまっ
たという。
彼女は彼女なりに、いろいろと息子とコミュニケーションを取るために努力をしては
いるのだが、なかなか難しいようだった。彼女は、朝起きてきた時から、すでに息子
が母親を見る眼がキツクて痛く感じるのだと言って、ため息をついていた。もうすぐ
2年を向えようとしている、反抗期の息子との日々に、彼女はかなり疲れているの
だ。「あの子と会話をしようと思う事自体が間違っているんじゃないか?ってそんな
風に最近思うときがあるの」と、肩を落として彼女は語った。
今回話を聞いた数人の中で、落ち付いてきちんと育っていると思われる男の子達の家
庭は、どの家庭でも父親がきちんと子ども達の事に関わっていた。父と息子が共通の
趣味を持っていたり、父親が息子と話す時間を持つなど、父と息子のコミュニケーシ
ョンがきちんと取れているのだ。多分、子育てを母親だけがするのではなく、父親が
関わることで、母と子だけの密室的な子育てにならないで済むのだろう。その事によ
って、子育てのストレスを母親だけが背負い込むこともなく、子ども達も母親のスト
レスからくる、偏った育てられ方をしないで済んでいるようなのだ。また、祖父母や
隣り近所など地域の人達との付合いがある家は、地域にも子どもを見つめる目があ
り、また子ども達も、いろいろな人達との係わり合いを通して学ぶ事があるせいか、
きちんとした社会常識を身につけている事が多かった。
前述の彼女家の場合、息子の反抗期の捕らえ方が、彼女と夫ではかなり違うのだ。そ
の事を夫と話し合おうとしても、なかなか時間を取ってもらうことも出来ず、「子育
てはオマエの仕事だろう」というような夫の姿勢から、きちんと相談に乗ってもらう
ことも出来ないでいるのだという。
子育てには、膨大な労力と忍耐が要る。手のかかる小さな年令の頃はもちろんのこ
と、ある程度の年令になっても、夫婦の協力は必要不可欠だと思われる。しかし、そ
の事を実感として持ち、実行に移している父親はどれだけいるのだろうか?一昔前か
ら見たら、かなりの割合で増えてきているとは思う。現在のような混迷した世の中に
子どもを送り出さなくては行けないことを考えると、やはり母親だけではなく、父親
も子育てにかかるべきなのではないかと思う。また、地域の人達なども含め、出来る
だけ多くの目で子ども達を見つめ、それぞれが様々な形で子ども達と関わっていきな
がら、子ども達を育てて行く必要があるのではないかと、実感した。