2003 02/02 21:00
Category : 日記
バレンタインディと聞くと、今は亡き父のことを思い出す。なぜなら、父の誕生
日がバレンタインディの2月14日だったからだ。
父が若かった頃には、バレンタインディと言うものはなかったそうで、チョ
コレートで告白されることも無かったらしい。そのくせ、子供達からのバース
ディプレゼントはいつも、お手ごろなチョコレートで済まされてしまっていた
ので、「俺は、バレンタインは嫌いだ!」と良く言っていた。
しかし私が成人してから、「バランタイン」とうウイスキーがあることを知り、
そのウイスキーを父の誕生日に贈ったことがあった。
普段は照れ屋で、嬉しそうな顔を見せたことのない父だったが、その時
父は、とても喜んでくれた。若い頃良くそのウイスキーを飲んでいたのだとい
う。「バランタインっていう名前が、なんか自分の分身のような気がしたんだ」
そう言って懐かしそうに眺めながら、「オマエも俺にウイスキーを買ってくる
ような年になったんだなぁ〜、ありがとう」と私に言った。その言葉は、娘に
向かって、めったにお礼を言わなかった父の、貴重な「ありがとう」だった。
日がバレンタインディの2月14日だったからだ。
父が若かった頃には、バレンタインディと言うものはなかったそうで、チョ
コレートで告白されることも無かったらしい。そのくせ、子供達からのバース
ディプレゼントはいつも、お手ごろなチョコレートで済まされてしまっていた
ので、「俺は、バレンタインは嫌いだ!」と良く言っていた。
しかし私が成人してから、「バランタイン」とうウイスキーがあることを知り、
そのウイスキーを父の誕生日に贈ったことがあった。
普段は照れ屋で、嬉しそうな顔を見せたことのない父だったが、その時
父は、とても喜んでくれた。若い頃良くそのウイスキーを飲んでいたのだとい
う。「バランタインっていう名前が、なんか自分の分身のような気がしたんだ」
そう言って懐かしそうに眺めながら、「オマエも俺にウイスキーを買ってくる
ような年になったんだなぁ〜、ありがとう」と私に言った。その言葉は、娘に
向かって、めったにお礼を言わなかった父の、貴重な「ありがとう」だった。