娘と息子と私の時間
先日、弟と両親の法事の話しをしていた。今年は、母の13回忌と父の7回忌が重なっているのだ。

弟とそんな話しをしていたら、昔のことが思い返してきた

今は私よりも30cmも身長が高くなり、いっぱしのサラリーマンをやっている弟だが、小さい頃は私にべったりくっついて離れない子だった

世話焼きの私は、ウザッタイな〜と頭の中では思いながらも、一生懸命お姉さんをやっていた

弟の電話を切ったあと、ふと目の前で遊んでいる子供達が、昔の私と弟に見えて来た

そう、娘も私と同じように二つ違いの弟を持つ長女なのだ

そう思って子供達を見直して見ると、やはり娘はその頃の私と良く似ているし、息子も弟と良く似てる

それから、何かにつけてそのことが頭の片隅に張りついていた

そう、こうして私が子供達と過ごしている時間は、私と弟と母の時間だったかも知れないのだ

すると娘がいきなりこんなことを言った。
「ママのお料理っておばあちゃんの味なのかな?」「そう言えばそうかな〜?」私が答えると

「私も、子供が生まれたら、ママに育ててもらったように子供を育てて、ママの味のお料理を作るんだね」そういって娘は笑った

私は「うん」と頷いた。気がつかないうちに、私もきっと母がしてくれたように子供達を育てているんだろう。そして、娘もそれを感じながら、育ってくれているんだと思うと、とても嬉しかった

遠い時間を超えて繰り返される歴史の中に、私も身を置いているのだということを実感した気がした