役に立つ幸福学とは 後編
第1章では 主に心理学の分野で行われてきた幸福研究の成果とその限界について述べる。この章を読めば 現在の幸福研究の概要を理解できる。
はじめに 「幸福と何が関係するか」という要素還元的研究結果を述べる。
全体としては どういうことで、どうすれば実際に人々が幸せになるために、それらの個別の研究成果を活かせるのか、という体系としての幸福学は不足しています。
第2章では 的を絞って 幸福の因子分析の結果を述べます。
因子分析は多変量解析の一種で 、幸福の要因を 複数の軸を張った空間内に配置するために、その軸を求める方法です。一言で言うと 幸福の因子を求める方法(それぞれの軸=因子)です。
具体的には やってみよう ありがとう なんとかなる あなたらしく という4つの因子が得られました。
第3章は 応用編です。
世の中はどうなっていくのか?どうすべきなのか?について考察します。
具体的には、少子高齢化社会と幸せ 創造と幸せ 教育と幸せ について述べます。紫竹昭葉(しちくあきよ)さんも登場します。

本書が、ものごとと幸せとがどのようにつながるべきか
の共通認識の基盤となり、皆で幸福社会を創っていくための土台になれば、こんなに嬉しいことはないと 著者の 前野隆司さんは言っています。

⭐️ 次回から 第1章に入って行きましょう。