今日の研修
特別講演は、「新型インフルエンザとその対策について」でした。

メキシコ発祥と言われている、新型豚インフルエンザ、
「パンデミックH1N12009」と名付けられています。
症状などは季節性インフルエンザとほとんど変わりがありませんが、
潜伏期間が季節性インフルエンザは2~5日に対して、新型は1~7日と少し長いようです。また、12歳以下の小児では発症した日の1日前から10日間くらいと長くなるようです。

WHOによると、重症患者の臨床像としては
・ほとんどの症例では、たとえ薬剤を使用しなくても合併症もなく1週間以内に完全に回復している。
・原発性ウイルス性肺炎が重症例に最も共通した死亡原因である。
・死亡例の約30%で二次性細菌性肺炎が認められている。
・もともと健康であった若年層で多くの重症者が発生している。それらの患者では、重症化する危険因子は未だ不明であり、現在調査中である。
・一般的に発症して3-5日に悪化し始める。悪化は急速で、多くの患者では24時間以内に呼吸不全に進行、ICU入室が必要になる。
・重症化、死亡する最もリスクの高いグループとして、妊婦、特に第3期、2歳以下の小児、喘息を含む慢性肺疾患を有する患者の3つのグループである。
・神経系疾患では、小児において重症化リスクを増加させる可能性がある。
                       (他省略)
新型インフルエンザの感染拡大は、一人ひとりが防ぐ!ということが
重要です。
・感染を予防するために、こまめな手洗い・うがいを徹底しましょう
・感染をひろげないために、咳エチケット(マスクをする、咳やくしゃみはティッシュなどでおおう)を守ってください
・感染をひろげないために、かかったあとは外出自粛をしてください

現在、新型インフルエンザのワクチン接種がはじまっています。
「いつになったら、ワクチン接種ができるのか」
「ワクチン接種の料金が高い(4000円程度)、お金のない人は死ねと言うのか!」
というような抗議の電話が多いようです。
ワクチン接種したらかからないと思っている人がいるようですが
そんなことはありません。
まずは予防することが第一なのです。