6月6日日記
うちの夫はたま〜に思い出したように釣りとか嗜むのですよ。
その時によって違いますが、だんご釣りとかオキアミとか。
ちなみにオキアミって臭ぇのな。
すっげぇ生臭ぇ。さすがエビ。

で、たまたまこの時はオキアミ一本勝負みたいなのに誘われて、
張り切ってフェリー港にでかけました。
この港は普段どんな船が来るか全く持って知らないのですが、
たまにお客さんを乗せてるのでフェリーだろうなとか。
ひょっとしたら、なにかのイベントだったかも(曖昧)

ま、細かい事は気にしません。ドンマイ、ドンマイ。

で、早速釣り開始。
夫とともに釣り糸を海にたれ、心静かにヒットを待ちます。
その姿、まさに太公望もかくやといった風情ですね。
5分後。

飽きちゃった

だって、うんともちゅんともいわないんだもん。
釣りってもっと入れ食いでウハウハなものかとか思ってました。
次から次へと素敵魚が釣れてしまい、もうね、今夜は村をあげてのお祭りだ!
残った魚は味噌につけるべ?とか。

そんな感じのものを想像してましたよ。
少なくとも、「釣りキチ三平」はそんな感じで釣ってたぞ。

何も反応がないもんで、面白くない事山の如し。
だのに、竿をあげてみたらオキアミの野郎自然淘汰されて海に還って行ってるし。
仕方なしに再び生臭ぷーんを我慢して、筒みたいな奴にオキアミを
ぎゅうぎゅう詰めるのです。

さ、行け。わしのオキアミども。
行って大物を誘惑してきやがれ。
できる事ならマグロとかハマチとか。
ブリでもいいぞ
(注:船釣りではありません。)

とにかく、夕飯のおかずになるものを呼び寄せろ。
こっちゃ、釣った魚をメインにしたろうとか思ってご飯しかセットしてきて
ないんですから。
死活問題なんですよ?←身勝手

とか思ってたら、熱き思いが通じたか
ついに私の竿にヒットが!
うん。重い。手ごたえ、あり。

ぎゅいぎゅいとリールを巻く私。
途中、「地球を釣った」ってオチじゃねぇだろうなとか思いつつ、必死でリールを巻きます。

引っかかる事なく、獲物はすぐそこに見えます。
いける!いける!
今夜のおかずはカツオかも!
(注:ここは北陸です)

するとようやっと姿が見えました。
やがて、獲物は海の中からその全貌を露わにしました。

カニ

まごう事なき、カニ。

しかも食えそうにねぇヤツ。

こんな獲物でも釣れたにはかわりがないのと、このままじゃどうともならんので
とりあえず引き上げて、海に返そうと。

「夫、タモですくってあげたら。」
「俺、タモ持ってねぇもん。」

バカ野郎、買えよ

結局、そ〜っと持ち上げて夫がなにやらうまくカニをはずしキャッチ&リリース。

仕切りなおしだぜ!
今度こそおかずを釣るぜ!

…と、張り切って小一時間ほど釣り糸を海にたらすも、魚信ゼロ。

本日の釣果。

夫…坊主
私…カニ

二度と釣りなんかやらねぇ

結局、おうちで目玉焼きとか食べました。
いいもん。動物タンパクで…。

あの時海に逃がしたカニが、ご恩返しに来てくれる事を祈りながら7年経過。

ちくしょう、恩知らず。
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白澤さんのHPキリ番イベントで代理日記を書いていただきました。
おおおお、すんばらしい!
上記の日記は「日記」ページにも
のってまーす!あ、白澤さんのHPには素敵な小説や
小説ばりに面白い日記があるので
ちりの「お友達」コーナーから
是非行ってみてくださいね。
白澤さんありがとうございました。ぺこり。