止まらない船
2004-12-04 01:47:33 / 詩

私の時間は、あの19歳のときのまま、
自分でも知らぬまに止まっていた。

碇を下ろした船のまま、錆びついて、
行き先のないまま、
港で、ただ時間だけを過ごしていた。

そんな錆びついた碇を
もう一度引き上げて、古びたままの船で
行き先は過去のまま、船出をした。
船は目的の港に辿り着けないまま、
あっけなく海に沈んでしまった。
沈んだ船は、もう二度と浮き上がることはない。

そして私は、過去を振り返るような恋は
ただ時間を止めるだけで、決して未来へは
進めないと言うことを知った。

だから今度の船は、
決して過去を振り返ることなく
帆を上げて
今と言う時間を止まることなく
行き先を決めることもなく
ただ広い海に帆をもたげ
流れのままに漂い続けよう。

そして、そのとまらない船の上で、
今あなたと同じ時を刻みたい・・・。