2004年12月の記事


何気ない日常
イルミネーションと音に溢れ
雑踏の中に紛れつつ
立ち止まったその先に
流れる車のライトが
濡れるアスファルトに反射して
辺りに光を撒き散らす

雨が雪に変わったとき
辺りの音が変わってゆく
水の音は掻き消され
行き交うライトも用心深く
雪の景色を照らして行く

待ち人来たらず
タバコの灰を灰皿に落としつつ
凍える指が苛立ちを示す

その現状とは裏腹に
空から舞い降りる雪は真っ白で
見上げる心を埋めて行く
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けはい
事の流れ
時の流れ
何処かで濁流になり
何処かで清流になる

愛を得たものは
愛を手放す瞬間に
その流れの数々を思い起こす

何が食い違ったのか
何処がはぐれたのか
見ていない人のほうが
微妙な点を感じ取ってる

好きだから辛いんだよ
愛しているから寂しいんだよ
背中合わせの二人に
そう 伝えたい

生きるのに必要なら
肩を抱いたらいい
生かしあえないと思うなら
少し離れて見守ったらいい

並んで歩くには
時間も忍耐も要る
共に歩くのに
いたわりあう気持ちは外せない

一緒と言うことは
とても重いんだ
少し時を置いて
ほつれた時間を見つめなおそう

でも
相手の立ち位置が見えないときは
時は流れすぎるしかない
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