2003 09/09 00:29
Category : 日記
子どもは、なにか分からない事があると「あれはなに?」とか、「どうして?」と聞
いてくる。我家の小学5年生になった息子も、度ある毎に色々と聞いてくる。私もな
んでも知っているわけではないので、時々答えるのが面倒な事もあるのだが、分から
ないことは出来るだけインターネットなどで調べて、それを息子にも理解できるよう
に説明しながら、答えるようにして来た。
息子の最近の関心は、「北朝鮮」について。六カ国協議が行われたり、万景峰号の入
港騒ぎあったりと近頃多く報道されているので、息子なりに気になるのだろう。しか
し、北朝鮮の動向に対して関心を持っているのは息子だけではないらしい。
これは今年の春の事だが、北朝鮮がテポドンなどのミサイルを日本に向けて発射する
のではないか、という報道がなされた時。息子は帰宅するなり私のところに飛んで来
て、「ねえねえ、オレ達、あと3日で死んじゃうんでしょ?」と聞いて来たことが
あった。息子の小学校で、ミサイルが打ちこまれるので、後3日で皆死んでしまうん
だ」という噂が流れていたのだ。きっと、ミサイルに関しての報道を見た大人が、子
ども達の誰かに「ミサイルが〜…」の話しをしたのだろう。それを学校で言ったらし
いのだ。
息子の不安そうな顔を見た時、私は一瞬答えに詰まってしまった。こんな小さな子ど
も達までもがそんな噂をするようになってしまった事に、驚きを隠せなかったのだ。
それと同時に、子ども達の1番身近にいる大人として、無責任なことは言えないと実
感した事柄でもあった。事実、私はつい最近まで万景峰号が行き来していることを知
らなかった。なぜなら、学校で日本と北朝鮮は国交を断絶していると教えられていた
ので、まさか不定期にしろ貨客船が行き来しているとは思っていなかったからだ。
万景峰号は、当初在日朝鮮人の帰国事業のために建造された。いまは在日朝鮮人の祖
国訪問や修学旅行、帰国した家族への物資の輸送に利用されている。しかし、ご存知
のように、現在は様々な疑惑が浮上し、正常に航海するために必要な機器の整備不良
などの指摘もあり、入港拒否などが起こり話題に上った。しかし、これらのことを全
て踏まえなくては息子の疑問に答えることは出来ず、当然「なぜ日本に北朝鮮の人達
が暮らしているのか」という事まで遡って説明する必要も出てくる。
忙しく日常を送っていると、「あれ?」と思う事柄があっても、聞き流してしまった
り、何度もその言葉を聞いているうちに、意味が分かったような気になってしまう事
が多い。だが、そうしてうやむやにしてしまう事が、結果的に子ども達に無責任なこ
とを伝えてしまう事になってしまう気がしたので、出来るだけきちんと調べて、自分
でも確認しながら、息子に説明をしていった。
北朝鮮の問題は、調べてみても、まだ原因が解明されていなかったり、きちんと答え
が出ていない事柄も多く、北朝鮮という国の動向も読めないことから、子どもにどう
説明したら良いのか随分悩む事も多かった。しかし、それはそれで子ども達にありの
ままを伝え、善悪だけでは判断できない部分も出来るだけ理解してもらえるように努
力した。しかし、そうして行くことで私自身もかなり色々な事を再確認した。
しかし、現在報道されているニュースの大半は「どうやって子どもに説明したら良い
だろう?」と悩むような事件ばかりだった。どうしてそうなってしまうのか?という
部分が、私自身が納得できるような答えが見つけられないものが多かった。これも、
今の世情の複雑さを反映しているのだろう。出きればこれからは、説明するのに困る
ような、難解な事件が起こって欲しくないと切に願うのだった。
いてくる。我家の小学5年生になった息子も、度ある毎に色々と聞いてくる。私もな
んでも知っているわけではないので、時々答えるのが面倒な事もあるのだが、分から
ないことは出来るだけインターネットなどで調べて、それを息子にも理解できるよう
に説明しながら、答えるようにして来た。
息子の最近の関心は、「北朝鮮」について。六カ国協議が行われたり、万景峰号の入
港騒ぎあったりと近頃多く報道されているので、息子なりに気になるのだろう。しか
し、北朝鮮の動向に対して関心を持っているのは息子だけではないらしい。
これは今年の春の事だが、北朝鮮がテポドンなどのミサイルを日本に向けて発射する
のではないか、という報道がなされた時。息子は帰宅するなり私のところに飛んで来
て、「ねえねえ、オレ達、あと3日で死んじゃうんでしょ?」と聞いて来たことが
あった。息子の小学校で、ミサイルが打ちこまれるので、後3日で皆死んでしまうん
だ」という噂が流れていたのだ。きっと、ミサイルに関しての報道を見た大人が、子
ども達の誰かに「ミサイルが〜…」の話しをしたのだろう。それを学校で言ったらし
いのだ。
息子の不安そうな顔を見た時、私は一瞬答えに詰まってしまった。こんな小さな子ど
も達までもがそんな噂をするようになってしまった事に、驚きを隠せなかったのだ。
それと同時に、子ども達の1番身近にいる大人として、無責任なことは言えないと実
感した事柄でもあった。事実、私はつい最近まで万景峰号が行き来していることを知
らなかった。なぜなら、学校で日本と北朝鮮は国交を断絶していると教えられていた
ので、まさか不定期にしろ貨客船が行き来しているとは思っていなかったからだ。
万景峰号は、当初在日朝鮮人の帰国事業のために建造された。いまは在日朝鮮人の祖
国訪問や修学旅行、帰国した家族への物資の輸送に利用されている。しかし、ご存知
のように、現在は様々な疑惑が浮上し、正常に航海するために必要な機器の整備不良
などの指摘もあり、入港拒否などが起こり話題に上った。しかし、これらのことを全
て踏まえなくては息子の疑問に答えることは出来ず、当然「なぜ日本に北朝鮮の人達
が暮らしているのか」という事まで遡って説明する必要も出てくる。
忙しく日常を送っていると、「あれ?」と思う事柄があっても、聞き流してしまった
り、何度もその言葉を聞いているうちに、意味が分かったような気になってしまう事
が多い。だが、そうしてうやむやにしてしまう事が、結果的に子ども達に無責任なこ
とを伝えてしまう事になってしまう気がしたので、出来るだけきちんと調べて、自分
でも確認しながら、息子に説明をしていった。
北朝鮮の問題は、調べてみても、まだ原因が解明されていなかったり、きちんと答え
が出ていない事柄も多く、北朝鮮という国の動向も読めないことから、子どもにどう
説明したら良いのか随分悩む事も多かった。しかし、それはそれで子ども達にありの
ままを伝え、善悪だけでは判断できない部分も出来るだけ理解してもらえるように努
力した。しかし、そうして行くことで私自身もかなり色々な事を再確認した。
しかし、現在報道されているニュースの大半は「どうやって子どもに説明したら良い
だろう?」と悩むような事件ばかりだった。どうしてそうなってしまうのか?という
部分が、私自身が納得できるような答えが見つけられないものが多かった。これも、
今の世情の複雑さを反映しているのだろう。出きればこれからは、説明するのに困る
ような、難解な事件が起こって欲しくないと切に願うのだった。