2003 09/02 10:36
Category : 日記
先日、中学1年の娘が友人と翌日の部活へ行くための打ち合わせの電話をしていた。
教室を使える時間がまちまちで、毎日のように登校時間が変わるのだ。1年生は、部
活を始めるための準備をしなくてはいけないので、開始時間より少し早めに行かねば
ならないのだという。電話を終えた娘が、「明日は7時半に家を出るから」と告げに
来た。
娘の学校までは歩いて15分もあれば着くのだが、娘が告げて来た時間は部活開始時
刻より1時間以上も早かった。「なんでそんな早い時間にいくのよ?」と私が聞くと、
娘は言いにくそうにしながら「だって友達が、準備があるし間に合わないと困るから
って言うんだもん…」のんびり屋の娘とは違って、友達は少し神経質らしい。しかし、
いくらなんでも早過ぎるだろうと思い「そんなに早く行っても、学校開いてないんじ
ゃない?」と聞くと、「うん、実はね今日も早過ぎて開いてなかったんだ」と娘。「だ
ったら…」と言いかける私を制して「とにかく、皆がその時間に行くっていうんだか
ら、お弁当お願い!」娘はそう言い残して自分の部屋に行ってしまった。
その日の夕方、部活から帰った娘に話しを聞くと。やはり学校は閉まっていて、30分
近く校門の前で待っていたらしい。そして、またその日の夜も友人から同じように翌
日の登校時間の打ち合わせの電話が掛かってきた。娘は友人に「今日も30分も待っ
たんだから、明日はもう少し遅く行こうよ」と話をしているようだが、友人の「間に
合わなかったら困るでしょ!」という言葉に押しきられて、また同じような時刻に出
掛ける事になったと言いに来た。
「ねえ、遅刻したらまずいけど、早く行き過ぎるのも迷惑だと思うけど?」と私が娘
に言うと、娘は「朝早くにお弁当作らせることになってゴメンね」と言った。やはり
気がついていなかった。「そうじゃなくて、学校の近所の人達の迷惑も考えなくちゃ
いけないって言ってるの」「学校の周りの人たち?」自分達の都合ばかりを考えて行
動することで、周りにどんな影響を及ぼすのか?という事までは考えが及んでいない
のだ。時間をキッチリ守ろうとする行動は、一見大人びた行動に思える。しかし、そ
れも「過ぎたるは及ばざるが如し」で、行き過ぎれば逆効果になることもある。私の
話しを納得したらしい娘は、友人に電話を掛け直して待ち合わせの時間を調整しなお
していた。
その様子を見ていて、私は以前勤めていた会社の若い人達を思い出した。彼らは、自
分の机の上などはきちんと整理をして、いつもきれいにしていた。しかし、職場の人
達が共通で使う書類などは、使いっぱなしだったり、元のところに戻さなかったりす
ることが多かった。つまり、自分のテリトリー内や、自分自身に係わる事に関して
は、異常なほどに神経質で、それを侵される事も異常なほど嫌う。しかし、それが他
人のテリトリーであったり、物になると、途端にずさんになり無神経としか言い様の
ない行動を取る事が多いのだ。
視野が狭く、自分本意な考え方しか出来ないわがままな人間なのだ。と言い放ってし
まえばそれまでのことなのかも知れない。しかし、それはただ彼らが、周りに迷惑を
かけないという事が具体的にどういう事なのかを理解していないだけなのではないか
と私は思う。自分のことだけ出来ていれば「いい子」と扱われ、それ以外の事はみな
親任せで育って来てしまった結果なのだと思うのだ。
口でいくら「周りに迷惑をかけるな」と言って聞かせても、子どもが理解していなけ
れば意味が無いのだ。少しづつ社会に出ていく子ども達に、一つ周りと自分との距離
や関係を学ばせて行くように、具体的に指導していくことが必要なのだと思う。
教室を使える時間がまちまちで、毎日のように登校時間が変わるのだ。1年生は、部
活を始めるための準備をしなくてはいけないので、開始時間より少し早めに行かねば
ならないのだという。電話を終えた娘が、「明日は7時半に家を出るから」と告げに
来た。
娘の学校までは歩いて15分もあれば着くのだが、娘が告げて来た時間は部活開始時
刻より1時間以上も早かった。「なんでそんな早い時間にいくのよ?」と私が聞くと、
娘は言いにくそうにしながら「だって友達が、準備があるし間に合わないと困るから
って言うんだもん…」のんびり屋の娘とは違って、友達は少し神経質らしい。しかし、
いくらなんでも早過ぎるだろうと思い「そんなに早く行っても、学校開いてないんじ
ゃない?」と聞くと、「うん、実はね今日も早過ぎて開いてなかったんだ」と娘。「だ
ったら…」と言いかける私を制して「とにかく、皆がその時間に行くっていうんだか
ら、お弁当お願い!」娘はそう言い残して自分の部屋に行ってしまった。
その日の夕方、部活から帰った娘に話しを聞くと。やはり学校は閉まっていて、30分
近く校門の前で待っていたらしい。そして、またその日の夜も友人から同じように翌
日の登校時間の打ち合わせの電話が掛かってきた。娘は友人に「今日も30分も待っ
たんだから、明日はもう少し遅く行こうよ」と話をしているようだが、友人の「間に
合わなかったら困るでしょ!」という言葉に押しきられて、また同じような時刻に出
掛ける事になったと言いに来た。
「ねえ、遅刻したらまずいけど、早く行き過ぎるのも迷惑だと思うけど?」と私が娘
に言うと、娘は「朝早くにお弁当作らせることになってゴメンね」と言った。やはり
気がついていなかった。「そうじゃなくて、学校の近所の人達の迷惑も考えなくちゃ
いけないって言ってるの」「学校の周りの人たち?」自分達の都合ばかりを考えて行
動することで、周りにどんな影響を及ぼすのか?という事までは考えが及んでいない
のだ。時間をキッチリ守ろうとする行動は、一見大人びた行動に思える。しかし、そ
れも「過ぎたるは及ばざるが如し」で、行き過ぎれば逆効果になることもある。私の
話しを納得したらしい娘は、友人に電話を掛け直して待ち合わせの時間を調整しなお
していた。
その様子を見ていて、私は以前勤めていた会社の若い人達を思い出した。彼らは、自
分の机の上などはきちんと整理をして、いつもきれいにしていた。しかし、職場の人
達が共通で使う書類などは、使いっぱなしだったり、元のところに戻さなかったりす
ることが多かった。つまり、自分のテリトリー内や、自分自身に係わる事に関して
は、異常なほどに神経質で、それを侵される事も異常なほど嫌う。しかし、それが他
人のテリトリーであったり、物になると、途端にずさんになり無神経としか言い様の
ない行動を取る事が多いのだ。
視野が狭く、自分本意な考え方しか出来ないわがままな人間なのだ。と言い放ってし
まえばそれまでのことなのかも知れない。しかし、それはただ彼らが、周りに迷惑を
かけないという事が具体的にどういう事なのかを理解していないだけなのではないか
と私は思う。自分のことだけ出来ていれば「いい子」と扱われ、それ以外の事はみな
親任せで育って来てしまった結果なのだと思うのだ。
口でいくら「周りに迷惑をかけるな」と言って聞かせても、子どもが理解していなけ
れば意味が無いのだ。少しづつ社会に出ていく子ども達に、一つ周りと自分との距離
や関係を学ばせて行くように、具体的に指導していくことが必要なのだと思う。