カート場で拾った話し パート2
この前隣りのPITにいたお兄ちゃんの話し。

見たところ高校生のようだった彼、なにやら学校帰りにドラマの撮影現場を通りかかったのだという

「ゴマキに会ったよ〜〜。すっげ〜可愛かった♪」「そっか〜、おれも会いたかったなぁ〜」とショップのおじちゃん

「それからさ、TOKIOの長瀬もいたよ、すげ〜でかかった!」「どうだ?ケンカしたら勝てそうだったか?」とまたおじちゃんが聞いた。

すると、高校生のおにいちゃんはちょっと考えて「ありゃ無理だな!すげ〜でかかったもん」
「そっか〜」相槌を打つおじちゃん

「でもさ、カートに乗ったら、絶対俺の方が早いぜ!」そう言うと、メットをかぶったおにいちゃんはニヤッと笑って親指を立てておじちゃんに見せた。

ショップのおじちゃんも、同じように親指を立てて応えながら「そうだな、その勢いでがんばって来い!」そういって、おにちゃんのカートを押しながらPITに向かって行った。

そうなんだ、「これなら誰にも負けない!」って、そう思えることが一つでもあること。それってすごく大切だって思うんだ。

家の子達もそうらしい。

娘に言わせると、「普段は、”ボケボケの私”なんだけど、カートに乗ると”カッコイイ私”になれるんだよ」

私はこれを頑張っているんだ!って誰にでも胸を張って言える事。それを持っているんだから、きっとこれからも頑張って行かれるよ!

コースインしていく娘のカートを見送りながら、私はそう思った。