手のひら
とうとう娘が風邪を引いた。鼻水が止まらなくて、ちょっと喉も痛いらしい

息子もなんとな〜くあやしい感じ・・・

でも、今仕事が忙しいからそうそう簡単には休めない

「ん〜お熱もないし、もうちょっと頑張ってみ?」なんて

市販の薬を飲ませながら、どうにかこうにか娘を学校に出してた

どうか学校から呼び出しが来ませんように・・・

って、毎日ハラハラしながら過ごしていたんだ

でもそろそろ限界くさい・・・

私は、真赤な鼻の下がイタイタしい娘の顔見て思った

ココは先手必勝で行こう!熱が出る前に医者に連れていかなくちゃだめだな〜?

頭の中では、2〜3日先までの仕事のスケジュールが駆け巡ってた

朝1番で、営業さんに事情を話して今日は早退させてもらう事にした

でも、相変わらず嵐のような忙しさ・・・

夕方、出先から戻ってきた営業さんが

「大丈夫かぁ〜?」声かけてくれた。出先の人も心配して電話をくれた

「いいよ、後はやっておくから早く帰りナ!お疲れ様!」

その言葉に甘えて、そそくさと自宅に向かうことにする

さすがに12月!外は風が冷たくて、まるで刺すような感じだった

微熱があるのか?真赤な顔した娘のおでこに手のひらを当てる

「ママの手、冷たいけど温かいよ」ホットしたように娘が笑った

「うん、だってさ。ママがこうして早く帰ってこれたのも、会社の人がママの残りのお仕事引き受けてくれたからだもん。」

娘も「そっか〜」って言って頷いた

一人で子育てしてる気がしてて、すごく辛い気がしてたけど

でも、本当は違うんだよね?

同じ職場の人たちも、一緒に子育てしてくれてるんだ

そんな人たちの暖かい気持ちが、この手のひらを支えてくれてて

だから、冷たくっても温かいんだよね?なんかね、そういう気がしたんだ

みなさん、いつもご迷惑かけます。そしていっつもありがとう!