夜の浦安 孤独な釣人 第二十六夜
『なんだ?なんだ?この引きは?ボラ?いや違う。じゃあランカー?でも無さそうだ。マルタの引きでも無いしな〜? もしかしてサクラマス?』


2002.9.18
18:00〜19:45
数を上げるなら川よりは海が良い。年間100本の目標を果たす為には、海に行かねば無理であろう。
そんな思いがあり、ネット裏に出撃しては見たものの、風波とも中途半端に強い。
『まあキャスト出来ない事も無いな』
と判断し、テトラに降りキャストを開始するが、時折来る波とウネリの飛沫を浴びてしまう。
そしてその時は来た。
テトラ近くの水位がいきなり下がった。『まずい!上に上がらないと』
と、思った次の刹那水面が盛り上がり大きなウネリがテトラに襲いかかる。テトラ上部に移動しそこねた私は波飛沫を頭から浴び、ビショビショ…(T_T)
やる気が失せ、濡れた体を引きずりながら車に戻る。
しかし、このままでは年間100本の目標が達成出来ない!一旦失せたやる気を奮い立たせ、次なる目的地のマリーナに車を走らせる。
マリーナではネット裏での風と波が嘘の様に穏かである。
水面を見ると相変わらずイナッコが群れている。
キャストしながら鉄鋼団地に向かうが、バイトも何も無い。
到着した鉄鋼団地でテクトロを開始するが、これもバイト一つ出ない。
イナッコと言うベイトがここまで居るとシーバスも飽食してしまっているのだろうか?
伝平橋周辺では何人かのアングラーがキャストしているので、その手前をウロウロとテクトロを繰り返していると、竿先が止まった。
『あれ?牡蠣に引っ掛けたかな?』
思った次の瞬間、ロッドは強い力で引っ張られた。
『おう!ヒットだ』
グイグイとロッドを引っ張る魚は時折弱く締め込んだドラッグを鳴らしながら走る走る。
『なんだ?なんだ?この引きは?』
取り敢えず追い合わせを二回入れるが、今迄に経験した事の無い引きである。
『なんじゃこりゃ?ボラ?違う! ランカー?でも無い マルタ?…はこんなに引かないよな? じゃあもしかしてサクラマス?』
あっちに走ったかと思えば、今度はこっちと縦横無尽に走る魚に振舞わされる状態である。
例えて言うなら青物に近い引きとでも言えば良いだろうか。
使っているロッドはエンターソルトVS2268MLなので不安は感じ無い。このロッドでは80cmのスズキや78cmのヒラスズキを上げているが、そのクラスにもビクともしないのある。
二分ほど格闘したであろうか。観念したかの様に魚が上がって来た。その魚はシーバスであったが何故か背中に白い棒をぶら下げている。
『なんだ?こいつ、背中に何か背負ってるぞ?』
暗いライトに照らされた棒を良く見てみて見ると、それは私が引っ張っていたサイレントミノーでは無いか。そう、ただ単にスレでフックが背中に掛かっただけだったのである。
『……… (・・;)』
スレ掛かりしたシーバスも驚いたであろう。いきなり背中に針が掛かり、引っ張られれば暴れもするはずである。
タモで掬い、フックを外し体長を測定するとジャスト50cm。



川にリリースすると元気に泳いで行った。

その後もキャストとテクトロを繰り返すが、バイトは全く無い。
『まだまだ修行が足りないな』
ベイトが多くいる時の釣り方を考えながら帰宅の途についた。


★今回の収支★

★費用
☆全走行距離:(会社〜古河ネット裏〜マリーナ) 約2.5km
☆ガソリンの燃費と費用:帰宅途中なのでタダ
☆釣り具代:ロスト及び使用し最利用不可能な道具 \0−
☆雑費:\0−
★合計 \0−

★釣果
☆バイトなし スレ1 ゲット?1 シーバス50cm 釣果には入れられません…(T−T)

★タックル
☆ロッド・・・・・・エンターソルトVS2268ML
☆リール・・・・・ザウバーVS1000Zi
☆ライン・・・・・PE0.8号
☆リーダー・・・フロロカーボン4号をビミニツイストでダブルラインを作ったメインラインとフイッシャーマンノットで結束。その先にダブルクリンチングノットでスナップを結束。
☆ ルアー・・・・サイレントミノー(イエローバック:ヒットルアー?) アスリートF7(イエローバック) シーケンシャルミノー ラパラCD9 BBミノー 他