私の、トーヨーアサヒの思い出
ステイヤーズSが来ると
2001 11/29 00:30


トーヨーアサヒを思い出す
この馬には、競馬を教えて貰った
競馬は、強い馬が勝つんで無いと
上手く乗った馬が勝つ
競馬は、どの馬が、1番実力発揮できる
状態に持っていけるかが、鍵を握る

トーヨーアサヒは、「逃げる精密機械」と
呼ばれた、始めから最後まで12秒台のラップで走る、逃げ馬
と言う事は、2000m位までだと、馬なりで
普通の馬が12秒台のラップ行くので逃げれない
でも長距離だと、皆折り合いを意識して、行きたがらない、その時がトーヨーアサヒの出番
12秒台で、他の馬を引きつけながら逃げる、有力馬はアサヒを、いつでも交わせると
後ろの馬を意識しながら走る、4角に掛かると皆が仕掛ける、アサヒも必死に逃げる、追いかけるほうも、
12秒台で息の入らないペースだったために
思うように伸びない、それをあざ笑うように
アサヒが逃げ切る
ある程度の人気馬になってしまうと、他馬の目標になるから
早めに潰しに行くと、自分が差されるので
アサヒが、潰れるのを待つしかない
実力が下でも、自分の形に持ち込めば
どの馬にもチャンスがある事を教えてくれた

人生もそうである、人のまねをするのでなく
自分の持ち味をどう出すかだと思う

引退して直ぐに、トーヨー牧場に会いに行った
アサヒは、小柄でみすぼらしい馬だった
良くこれで走ったと感心した
気が小さくらしく、近寄ってこない
見かねた牧場の人が、傍までつれて来てくれた

つい2、3年前まだ生きている事を
競馬ブックに書いてあった、トーヨー牧場の
関係する牧場で、大事に扱われてると書いてあった、なぜか、牧場の名前は書いてなかった
このまま行くと、最長寿馬も夢でない感じのことも書いてあった
どっちにしても、とっくに死んでると思っていたので、関係者に感動した

競走馬の、ふるさと案内の掲示板に、書くと
ついこの前、トーヨー牧場であってきたとの書き込み、それではと思い、今年の4月にトーヨー牧場に会いに行った丁度昼寝の時間らしく、
誰も、居ない たまたま1人帰ってきたので
アサヒは居ますかと聞くと、2、3ヶ月前から勤めたので、良く解からないけど今は居ないとの
返事が返ってきた、どこに行ったかもわからないそう、ただトーヨーアサヒと書いてある
飼い葉桶はあると言う、最近まで居た事は間違いないが、
何か、これ以上突っ込んで聞きたくなかった
死んだと言う言葉は聞きたくなかった
生きていると信じたかった
今でも、どこかで生きていると、思う事にしている
尚、牧場の人には、すごく親切に、案内してくれた、感謝してます。