新極真会 世田谷・杉並支部へ行ってきました
もう昨日になりますが、 第6回、第10回全世界空手道選手権で優勝した
塚本徳臣師範の道場に、作品打ち合わのため行ってきました。

道場の窓から東の方角を眺めていると、
塚本師範が「あの木なんですよ」と教えてくれた。

住宅街にひときわ大きな木、南国にあるような立派な木が風に揺れていました。

塚本徳臣著「空手革命」の中で、この木のことが出てくるので紹介します。

道場から東の方角を見ると、大きな木が見えるんです。
住宅地に似合わない南国にあるような立派な木なのですが、
その木から大きな葉が生えているんです。

その葉はどんなに強い風が吹こうが、どんな台風が来ようが、
その葉はゆらゆらと揺れるだけで、折れることがないんです。

「自然は教えてくれている」 と素直に思いました。

葉が一枚だけ揺れていたら、その葉はきっと折れてしまう。
でも、葉が全体でゆらゆらと揺れていることで、折れないのです。

もしも人間が作為的に折ろうとすれば、折れてしまうでしょう。

ところが、自然は教えてくれるのです。
協力し合わなければいけないということを

「俺がやってやる」という気持ちでいると、ケガをしたり、潰れてしまうものなんです。

世の中の仕組みというのは、一人だけ、自分だけでどうにかなるようにできていない。
ですから、空手で大会に出場しようと思ったら、
自分だけでどうにかなると思うのではなく、ミットを持ってくれる人がいる、
組手の相手をしてくれる人がいる、と常に感謝の気持ちを持つ必要があります。

道場全体でケガやアクシデントにも気を付ける必要もあるでしょう。
体も同じです。全部を均等に動かすことができれば、
空手で活かすことができるのです。
  
以下省略―――

塚本徳臣著『空手革命』
~天地一つ~
素晴らしい本です。お暇がありましたら読んでみてください。


塚本徳臣という人は、まるで心技体を追い続ける修行僧のような人です
強いことは誰しも知るところですが 強い以上にやさしさを秘めた人だと思う

そんな素晴しい人と出会えたことに感謝しています。

多田拓郎