更新料の不払を貫き、結果、地主が底地の買取を求めて来た
2007年9月13日
 豊島区東池袋2丁目の山尾さんは、この程、地主から思いがけない値段で底地を買取ることが出来た。
 今年の4月、地主の代理人の不動産屋の訪問を受け、底地の買取りの意思はあるのかと尋ねられたのだ。あまりにも突然の申し出だったので、山尾さんとしては返事の仕様もなく、あいまいな返事を繰り返すばかりだった。不動産屋の示した売買価格は、山尾さんの想像していた額と比べ、それほど高い額ではなかった。
 早速組合とも相談、買取の方向で交渉を重ねた。結果、5月末には思いがけない額で売買が成立し、6月18日には、組合の立会いも受け、名義移転の手続も全て終った。
 無事に手続を終えた山尾さんは、地主との過去のいきさつ、組合への加入の経過を振り返りながら、つくづくと述懐していた。組合に加入して本当に良かった。その結果によって、今日の喜びにつながったのだ、と。
 山尾さんが組合に加入したのは、昭和58年。夫は既に亡くなり、子供はようやく成人したばかりであった。その頃、地主から大幅な地代の値上げの請求を受けたのだった。
 組合のアドバイスで、相当額(従前と同額の地代)で提供し、地主に受領拒否をされ、生まれて初めての供託をした。
 昭和62年には、驚くほどの更新料の請求を受けた。しかし、この時も山尾さんは不払を貫き、頑張ってきたのだ。

東京借地借家人新聞より


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