盆提灯
『新盆の提灯ねだりし 幼き日』


美しい和紙に描かれた 色とりどりの秋の草花

思わず わたしは母の手を強く 引いた。

「ねえ あれ欲しい。」

八王子の大きな仏壇屋の前だった。

母は 困ったような顔をして 笑った。

「あれはね。。」