歴史教科書の秀吉画像 宇和島の伊達博物館で特別展
歴史教科書の秀吉画像 宇和島の伊達博物館で特別展示 愛媛
2009.4.26 02:08

 ゴールデンウイークを前に、歴史の教科書などでおなじみの国指定の重要文化財「豊臣秀吉画像」(宇和島伊達文化保存会所蔵)の特別展示が、愛媛県宇和島市の市立伊達博物館(本田耕一館長)で開かれている。5月10日まで。

 秀吉画像(縦130センチ、横104センチ)は、秀吉の側近だった伊勢安濃津(現三重県津市)5万石の城主、富田知信が、秀吉の死後、秀吉をしのんで狩野派の絵師に描かせたもの。

 絵の特徴として、顔や手の部分を特に小さく表現している。知信の子、信高は、関ケ原の戦功により宇和郡10万石を拝領した際、父の菩提(ぼだい)寺として金剛山正眼院を建立し、寺に画像を寄進。寺は幕末に、宇和島8代藩主伊達宗城に献上した。

 本田館長(63)は「全国で何点か残されている画像のなかでは、伊達家所蔵のものが一番大きくて威厳があると思っています。この機会にぜひ足を運んでください」と話していた。