かわいい
2月14日は亡くなった父の誕生日だった

お酒が好きだった父は、若い頃バランタインというお酒が丸で自分のお酒みたいな気がしてよく飲んでいたらしい

ぶっきらぼうで、頑固で酒乱気味の親爺には結構手を焼いたけど

それでも、私が顔を見せると「来たのか?」なんてむっつりした顔しながらも、喜んでくれてるのが分かった

父は父なりに、私を可愛がってくれていたんだな〜って

亡くなってみて初めて私は。無条件で私を迎えてくれる場所を失ってしまったことに

無性に不安と心細さを覚えた。生きてるときはウザッタイなぁ〜!なんて思っていた父のことを

改めて、いてくれるだけでもよかったんだな〜ってしみじみ思ったりした

そして・・・・もう、随分前のことだけど。。。

私のことを可愛いって言ってくれた人がいたんだ・・・

一生懸命話してる私の話しを、ただ黙って聞いていてくれたその人は、ただ一言「可愛いなぁ〜。」って言ってくれた

親や、だんなにも言われたことがなかったから。あんまり言われ慣れてなくて・・・・・

なんかすごく照れてしまって。。。でも、すごく嬉しかった・・・

もう、そんなことを言ってくれる人もいなくなってしまっって

結局意地っ張りで空回りな私だけが、抜け殻みたいに残ってしまったんだ

でもさ、いっつも可愛いっていてくれるような人がいてくれたら、もうちょっとは可愛いげのあるやつになってたかもね〜?ってさ

それでも仕方がないよね〜?望んでも結局手に入らないんだもん

今でも時々思い出すその人の「可愛いなぁ〜」って言ってくれた声

私にとっては、もう最後の可愛いっていう言葉だったかもね〜?

今は冷たい風に溶けてしまって、何処かに消えてしまった、切ない想い出も、その人の声も、可愛かった私も・・・