同い年
カートはシャーシのセッティングでほぼ決まると言っても過言ではない

シャーシのセットによって、カートの動きが決まるからだ


だから、どの家でも、シャーシにかなりお金を掛けている

やはり最新機種のシャーシはそれなりにきちんと設計されているからだ

でも、今回息子がレースで使うシャーシは、友達から譲りうけたもので。なんと息子と同い年なんだ

殆ど走るためのものしかついていないカートには

サスペンションもショックもついていない、なんせデフ(左右のタイヤの転がり方を変える装置)もついていないんだ

左右のタイヤがずっと同じ様に回りつづけたら、車は曲がることが出来ない

それで、おみこしが曲がる時に、内側の人が足踏みしているように

インリフトと言って、曲がる時にシャーシがよれて、内側のタイヤを浮かして

外側のタイヤだけをグリップさせて曲がるのだ

リアのトレッド(タイヤとタイヤの間を)たった5mm変えただけでも、走りは変わってしまう

極端なことを言えば、シャーシのどこかのねじを緩めただけでも、シャーシの剛性が変わり、動きが変わってしまうのだ

カートの動きが、ドライバーの意思通りに動かなかった場合。ドライバーはカートへの信頼性が薄れ、コーナーに挑んで行かれなくなる

つまり、シャーシセッティングへの信頼性が鍵なのだ

得にジュニアの場合は、セッティングを殆ど親がこなす。子供はその信頼性を疑うことは殆どない

それでも思うように動かない場合は、セッティングの何処かが、ドライバーに合っていないのだということになる

私は、常にコース上の子供達のカートの動きを観察して

直進でのエンジンの伸びは?コーナー入り口できちんとムキが変わっているか?コーナー出口で滑ってはいなか?

それによって、シャーシのセットや、エンジンのキャブセットをつめていくのだ

果たして、息子の9年落ちのシャーシで何処まで通用するか分からないが・・・でも、息子はそのシャーシを気に入っていて、それでレースの臨むという

「ビリになってしまうかもよ?」という私に息子はニコっと笑って「かまないよ!だって俺走りたいんだもん!」と言った