雪が降る
いつもの様に朝が来て、私はいつものようにいそがしさの中にいた

ただ、TVからは頻繁にXmasソングが流れていた

そう、今日はイブなんだ

私にサンタがこなくなって、そうどれくらい経つんだろう?

子供達も、もうサンタは信じてはいない・・・・

街に溢れるクリスマスイルミネーションも、

私には関係ないみたいだ

せめて、たった一言、届けたかったメッセージも

送ることが出来ないまま

私は、サンタにもなることが出来なくなった

心の奥に雪が降る

しんしんと音も立てずに・・・

胸にの奥に冷たい塊がある

心がそっと流した涙が

その塊に触れて雪になる

しんしんと、しんしんと降り積もる

私は、一人で、その降り続く雪を

眺めている