大掃除(回想)
ウチはいつも年末だんなの仕事が忙しいので、大掃除を誰かに手伝ってもらったことがない

もう随分前のこと。私は、居間の窓を拭いていた

その窓は2階でしかも、床から1mくらいのところから天井まである大きな物で、窓の外には、小さな柵しかなかった・・・

私は、足場が殆どないところで外に身を乗り出して窓を拭いていたんだ

窓の下には、テレビやなんやかやが置いてあって。1mくらいの脚立から、飛び移るようにして窓枠に上ってから作業開始

下を見ると目がクラクラしそうなので、一生懸命雑念(?)を払って、窓だけに集中して・・・

当時、娘は幼稚園、息子は確か3歳くらいだった。子供達が大人しく、ビデオ見てるのを確認してから始めたはずだったのに

ふと気がつくと、何やら隣の部屋から歓声が!ムムム?何やって遊んでいるんだ?

外から見てみたけど、ガラスが反射してよく見えない・・

部屋の中に顔を突っ込んで見てみたら?

なんと、いつのまにか、私が使っていた脚立を、2人で隣の和室に運び込んで

息子がその上で、出初式さながらの曲芸をやってた・・・

「さっき出初式の練習の様子をニュースでやっていたっけ・・。」ん?感心している場合ではない

しかも、悪いことに。止めに入るはずのお姉ちゃんは・・・「すごい!すごい〜〜!」なんて、少し離れたところに座って、手を叩いて喜んでいる

「そっか、じゃあ今度はコレだ〜!」息子は、お尻でちょこんと脚立の上に座ると

いきなり手を離して、体を大の字に開いてバランスをとり始めた「ねえちゃん、危ないから離れてろよ!」ムムム?

「ボケ〜〜!!危ないのはおまえじゃ〜〜!」

「うわぁ〜〜^^^」バランスを崩して、落ちそうになる息子

助けに行きたくても、足場がなくて窓から降りられない私
「神様〜〜!」思わず目を閉じて祈ってしまった

「大きな声だしたら、危ないジャンか?」「ったく、何やってるのよ〜〜?」「ママが怒った逃げろ〜〜!」「キャ〜=3」あっという間にいなくなる子供達

「キャーじゃない!・・・・。脚立・・・戻してよ、降りられないじゃないかぁ〜?」

毎年、この時期になると思い出す、ある年の年末の風景でした(苦笑)