「メヘンディ」
<<インド>>--アグラ--


インド特有のメヘンディというボディアートを施した二人の女性の手である。

メヘンディはインド語で、ヘナのことである。

日本でもヘア・ケア用のハーブとして知られているが、このヘナの葉を乾燥させて粉末にし、それをベースに独特の染料を調合して描くのである。

お守りとお洒落を兼ねた刺青状のこのアートは、特に北インドの若い女性に人気があるという。

一二週間で消えてしまうようだが、古くはクレオパトラも愛用し、最近ではマドンナもおしゃれ用に時々描くとか。

最初この様子を見た時は、びっくりしたが、彼女達が誇らしげにその手を見せてくれたので、早速撮影に及んだ次第である。

それにしても、一瞬グロテスクに見えるこの装飾だが、流行や習慣とは面白いものだと感じたのであった。